木切れから生まれたユニークな小物たち
国土の70%が森林という日本に対し、インドは国土が広いわりに森林が占める割合は21.6%。しかも国土の1/3は砂漠だという。その為、ケララ州で育てられているゴムの木などは有名だが、木材のほとんどは輸入に頼っている。また、国際貿易のシステムで、例えばマレーシアへは綿を輸出する代わりゴムの木を輸入するなどバランスを取らなければならない。主な輸入先は、EU、インドネシア、ミャンマー、マレーシア、南アフリカ、中国など。竹に関しては、温暖な気候であるケララ産のもあるが、寒冷地で育った中国産のものと比べると強度が弱いという。
左が中国産の竹 右がケララ産の竹。ケララ産のは時間が経つと亀裂が入るそうだ。
ベンガルール南西に位置するMysore Roadには、約50の材木屋が軒を連ねる。
加工しているものは様々だが、私が訪ねた工場では主に玄関のドアーや窓枠、パーテーションを生産している。夏は暑く冬は寒い南インドは、北インドよりも木製のドアー普及率が高いそう。
家の顔となるドアーにはこだわりがあり、お金持ちの家のドアーの彫刻は見事である。
確かに、各マンションの玄関も木製のドアーがほとんど。また海に近い地域は、潮風により鉄製は錆を生じてしまうので木製のドアーが人気だ。
因みにドアーを製作するにはこんなに大きな木が必要となるがすべて輸入。
樹齢150年 インドネシア産のHard Wood
樹齢50年 ミャンマー産のチーク
こういった木を加工しながら、これまで余り木は燃やしてたというこの工場では、もっと環境のことを考えて何かできないかと木の小物の作るに注目した。
カルナタカ州には、チャナパトナという地域があり、そこには熟練した木工製品の職人たちがいる。彼らの協力を得て2015年8月からエコフレンドリーをコンセプトとした木の小物作りを始めた。
特に大大的に宣伝はしていないが、イベントに出向いて地道にアピールすることで、環境について考えるきっかけになればと彼らは話す。
まだ試行錯誤しているという商品を紹介する。
国内で1年に500個売れたという人気の腕時計。
売れても赤字になるキーボード
サングラスのフレームも木
ちょっと大きいので改良が必要だと思う歯ブラシ
「Dtree India Traiding Private Limited」
No.25&26/2&3,New Timber Yard Layout,Mysore Road Bangalore 560026
10:00~19:00
+918026744948
https://www.dtree.in/ (ネットでも注文できる)
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