移動式の鍛冶屋
ベンガルール郊外を車で走っていた時、すごい光景を目にした。
路肩で何やら火をおこしながらトンカチしている。
移動式鍛冶屋とでも言うのだろうか。人々は農作業に使うカマなどを鍛金していたのだ。
彼らはグジャラートから来ており、インド国内を軽トラックで点々としながら荷台で寝泊まりし仕事をしている。一家で移動するため、子供達は学校にすら行っていない。
外国人である私は珍しかったようで、写真を撮るなり囲まれてしまった。
手動式の吹子で風を送っては火をおこし、まさに鉄は熱いうちに打たれる。
女性も金鎚を振り上げ懸命に働く。餅つき大会のように夫婦で息ピッタリの様子は見ていて気持ちが良い。
軽トラックは15台ほど止まっていて、1日ここで仕事をしたら次の日はみんなで移動すると話していた。道具の値段は、Rs200からRs300.
「1本どうだ?」とすすめられたが、日本の鎌の方が先がギザギザしていて使いやすいし、ここで使うこともない。
彼らは本当に地道に稼ぐしかなさそうだ。
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