オディッサ州の素朴な絵画
ベンガルールに住んでいても、インド各地の文化を知る機会があります。それは、期間限定で行われているメラです。
メラでは、各地から訪れた人たちが自分たち特有の産物を売りに来ています。今回は、ベンガルールのいわゆる美大「CHITRAKALA PARISHATH」で毎年行れているメラで見つけた特徴的な物を数回に渡って紹介します。
インドには、様々なタッチや素材を使った絵画があって、この日だけでも10種類以上のジャンルの絵画が見られました。今回は、そのうちのオディッサ州の伝統的な絵画に注目します。
PALM LEAF MANUSCRIPT ART
これは、オディッサ最初のアートと言われています。まだ、紙やペンのない時代、人々はヤシの葉に鉄の棒で傷をつけながら絵を書いていました。
オディッサのアーティストたちは、この技術を使って神や神話の女神を描いていました。この絵画は、ラーマヤナやクリシュナ、ガネーシャなどのライフストーリーをモチーフにしています。
紙として使っているヤシの葉は、はじめターメリックと一緒に茹で、12日から15日間流水で流します。こうすることで、葉にいる虫は葉から取り除かれ、さらにその後乾燥してもとても柔軟になります。そして、同じサイズのコットンと合わせます。最後は、黒いインクを表面に塗って乾燥させ土台が完成します。
こちらは、180年前に栞として作られた作品。
現在、お土産用はこちらです。
ヤシの葉にカラーインクを使って描いています。
PATTACHITHARA PAINTINGS
こちらは、シルクに神をモチーフに描いています。
SAURA PAINTING
「PATTACHITHARA PAINTINGS」と似ていますが、こちらはオディッサ州のLauda種族に関連する壁画のスタイルです。 こういった絵は当時のライフスタイルも伝えています。
教えてくれたのは、オディッサ州でこの絵画を教えている先生Debasishさん。
現在35人の生徒がこういった伝統的な絵を書いて今に伝えているそうです。
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