ベンガルールを拠点とするアジア最大規模の航空機製造会社

公開日 : 2017年07月03日
最終更新 :
筆者 : 竹内里枝

IT産業ばかりに注目されるベンガルールですが、実はここにはアジア最大規模の航空機製造会社Hindustan Aeronautics Limited(HAL)のヘッドオフィスがあります。広大な敷地には、この会社の歴史を紹介する博物館「HERITAGE CENTRE & AEROSPACE MUSEUM」があって、実際に使われている航空部品などを見ることもできます。

DSC08321.jpg

HALは、ベンガルールを拠点とするアジア最大規模の航空機製造会社であり、軍用機の開発、生産、通信システムの供給などを行っている政府系の会社。元々は、ヒンドスタン・エアクラフト(Hindustan Aircraft)として1940年、Shri Walchand Hirachandによって設立され、王立インド空軍に軍用機を供給するプライベートカンパニーだったそうです。しかし、1941年1/3の株をインド政府が買い取り、1942年には政府が国有化すると発表しWalchand Hirachand と関係者の所有する株式は放出され1947年、独立後インド政府はHindustan Aeronautics Limited(HAL)に改名したのです。

「HERITAGE CENTRE & AEROSPACE MUSEUM」は、簡単に言うとHALの歴史や実際に作られている航空機や航空機部品そのものが見られる博物館です。インディラナガール周辺にあるHALの敷地は、テスト飛行場(以前はここが国際線国内線の空港だった)を含め約2,500エーカーありますが、そのうちの10エーカーを「HERITAGE CENTRE & AEROSPACE MUSEUM」として一般の人に公開しています。順路通りに見ていくと最初に出てくるのはHALの歴史を紹介するコーナーで、今日に至るまでの経緯や現在の規模まで写真パネルを使って説明されています。インド全土では、航空機、ヘリコプター、エンジン、および航空電子工学、計測器および付属品のような関連システムの設計、開発、製造、修理が行われていて、ベンガルールでは、主に9つのアイテムが生産されていることが一目で分かります。

seisankyoten.jpg

実際、ボーイングやエアバズ社などにパーツを提供。

DSC08288.jpg

また、一般の人が入れないという工場へは各国のVIPが訪問していて、年代別にその時の様子を写真パネルで紹介。

darairama14.jpg

ダライ・ラマ14世訪問の様子。

Japanesevip.jpg

日本のVIP訪問の様子。

ロシアのMiG-21FL/M/bisは、HALがライセンス生産していた。

MiG-21.jpg
DSC08302.jpg

この中に衛星を搭載するそうだ。

14人乗りヘリコプター。

heli.jpg

シュミレーションゲームも。

DSC08315.jpg

これだけの技術があればインド製の大型旅客機ができるのも夢ではなさそう。

【HERITAGE CENTRE & AEROSPACE MUSEUM】

HAL Airport-Varthur Road,Bengaluru 560037

+91 802231 8341

営業時間:9:00a.m.~17:00p.m.

年中無休

入場料 大人Rs50 子供Rs30(18歳まで)3歳以下無料

http://www.hal-india.com/Heritage%20Centre%20and%20Aerospace%20Museum/M__20

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。