「絞り体験」~発祥の地?インドで絞り体験
以前紹介したブロックプリントの工房で絞りの体験教室が行われたので参加してみた。
絞りと言えば、日本では国の伝統工芸品にも指定されている有松・鳴海絞りが有名。名古屋市緑区鳴海を中心に400年以上前から始まり、今もその伝統を受け継いでいる。
有松絞り会館へ行けば、曜日によっては実演をしていたり、事前の予約をすれば絞りの体験もできる。
絞り会館は、東海道五十三次を歩く人たちの休憩場所としても人気だ。
インドでは、絞りのことをサンスクリット語で「Bandhani」と呼んでいる。英語では、Tie-Dye. その原型となる布は、ラジャスタンで発見されている。その図柄は、主に自然がモチーフになっていたという。インド人に絞りの起源は?と聞くと「インド!」だと断定するが、絞りの起源はアフリカだという説もある。ただ、ラジャスタニーが頭に巻きつける絞りのターバンを見るとインドという説も分からないでもない。
インドの絞りは、日本の絞りほど緻密で繊細なデザインではないが、とにかく色使いが日本人の感覚と違うので面白い。
色使いが派手な分、サリーやパンジャビスーツ、普段着のスカートなどにも絞りの布は使われ、流行など関係なくインド全土で愛用されている印象がある。ただ、決して安くない。日本と同じく、そのベースがコットンではなくシルクであれば当然値段も高くなる。
今回体験で教えてもらったのは次の4つの技法
使った材料は、木綿の布とタコ糸、ミシン糸。そしてハサミと木切れ。
①クシャクシャっと布を丸めて紐で縛るクラッシュ絞り
②一番難しいとされているスティッチ絞り
③布を折って最後にその部分を木で挟み縛り付けるクランプ絞り
仕上がりはこんな感じ。
④豆くらいの大きさに布を摘んで白くしたい部分を糸で巻きつけるバンダニー
仕上がりはこんな感じ。
色を結んだ部分はインクが入らないので染まらない。反対に強く結ばないとインクが入り込んでしまい色の濃淡が出なくなる。意外と強い力で糸を縛り付けていくから手先もだんだんと痛くなってくる。
準備が整ったらいよいよ染めの作業に。エコフレンドリーのインクをグツグツと煮出し、そこに塩を入れることによって色が定着する。
今回は、紺色、黄色、朱色を使うことに。
1色なら丸ごと付け込み、2色なら染めたい部分にその部分を浸す。
最後は、どんな風に染まっているかドキドキしながら糸を解き完成。
絞り体験は、ホームページで不定期に募集しているが、人数を集めれば個人的に開催してくれるので要交渉。
「Tharangini」
12th Cross Road Sadashivnagar Bangalore 560080
tharangini.office@gmail.com
http://www.tharanginistudios.com/
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