【通称もやし寺?】~ありがたい「もやし」~

公開日 : 2014年11月24日
最終更新 :
筆者 : 竹内里枝

インドで野菜を買う時は、モールに入っているスーパーマーケットや小売店、ローカル市場、道沿いにある八百屋、道端で広げている露店へ行ったり、時には野菜売りのリヤカーを呼び止めることもしますが、日本人が使う野菜、しかも良質な野菜を探すのも最初は苦労の連続です。慣れてくるとこの野菜はこの店、あの野菜はあの店と固定していきます。

 その中でも「もやし」。自分で栽培している人もいますが、マーケットで見かけるもやしは軸の短いものが多く、ほとんど豆です。新鮮な野菜や肉、魚が揃うというラッセルマーケット(Russell Market)でも「もやし」を見かけたことはありますが、汚い、臭い、ネズミが走っているの三拍子で一度きり。(早朝は臭くないとか)

静かな環境で「もやし」を売ってくださる仏教寺院があると聞いて行ってみました。

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インドで仏教寺院と聞くだけでも珍しいと思いますが、このお寺は台湾に総本山がある「弘濟禪寺」Maitreya Charitable Trust (Hong Ci Ashram) です。このお寺の尊師は、台湾人の女性。南インドを回りここが涼しく、心地いいということで2006年この地にお寺を建立しました。見慣れた神様が祭られている仏教寺院だけに、中に入ると気持ちが自然に落ち着きました。

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このお寺は全ての宗教を受け入れるという方針で、中にはヒンズー教、キリスト教、イスラム教にまつわる絵が描かれていました。この日、中を案内をしてくれたSuprabhathさんも実はヒンズー教徒。2009年からボランティアとして活動しているというSuprabhathさんから「どんな宗教でも人々の最終的な願いは平和。同じなんですよ。」と悟られました。

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ところで、なぜここでもやしを売っているのかと聞いてみると「このお寺を運営していく為には寄付金だけでは足りないのです。運営していく為に、もやしや豆腐を売っているのです。」と言われました。

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軸の長い日本で売っているような「もやし」は、500gRs25。

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豆腐は、500gRs75。

残念ながら栽培している様子は見せてもらえませんでしたが、この地で立派な「もやし」が食べられるだけでもありがたいのです。

「弘濟禪寺」Maitreya Charitable Trust (Hong Ci Ashram)

16 Rudrappa Garden, Austin Town, Bangalore

電話 080-65622692

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