まだまだ続くクリスマス

公開日 : 2019年01月04日
最終更新 :

こんにちは。日本ではお正月気分も落ち着いてきた頃ですが、こちらではまだまだクリスマスの賑わいが続いています。様々な宗教バックグラウンドの国民を持つレバノンでは、ユリウス暦に従って1月7日にクリスマスを祝う人々も多いためです(主にキリスト教正教会系)。もちろんクリスマス自体をお祝いしない人々もいますが、ちょっと長めの冬休みに文句を言う人はいないようです。今回は、この季節にぜひ訪れていただきたいおすすめスポットをご紹介します。

ベイルートから北上すること車で90分。急こう配の山の道を上がっていくと、ブシャレ(Bsharri)エリアに到着します。この地域は、ユネスコ世界遺産登録もされている「カディーシャ渓谷と神の杉の森」を持つ、人気の観光スポットです。

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山道を登りきると、このようにカディーシャ渓谷を一望できる絶景スポットが。谷向こうにレバノン山脈を見はるかすこの一帯では、写真撮影はもちろん、道路沿いのサンドイッチ屋さんでのランチもおすすめです。11月の頭ごろから、山脈は雪に覆われはじめます。

高台からのぞき込むと、絶壁沿いに谷底まで道路が走っています。

今回の目的地は、

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こちら、聖エリシャ修道院です。(Mar Lichaa Monastery)

設立は14世紀とも12世紀ともいわれるこの修道院は、キリスト教マロン派の人々にとって、長い歴史を持つ祈りの場です。多くの奇跡、聖人の物語を持つこの場所は、宗教的迫害から免れようとする人々を迎え入れてきた歴史から、現在でも多くの旅行者、巡礼者が訪れます。

スリリングな谷沿いの道路を車で下っていくと、

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到着です。

中に入ると

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二階建ての構造になっています。一階は祈りの場、二階は修道士たちの生活の場になっていたようです。

建物は絶壁に食い込むような形で建てられているので、建物の中にいながら洞窟を探検しているような、不思議な感覚を覚えます。明かりの灯された祠をのぞき込むと

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クリスマスの物語が再現されています。とってもかわいい。

二階に上がると

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修道士の寝室兼書斎があります。窓から見えるのは

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簡素な十字架。廊下に戻ると

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洞窟の壁に現れたとされるロザリオが。奇跡のしるしとして祈りをささげる人々が絶えません。

建物の外に出ると

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上方から見るのとはまた違った景色が広がります。ここからハイキングコースに出て、カディーシャ渓谷を散策するのもおすすめです。

ベイルートのクリスマスイルミネーションも素敵ですが、このような伝統的なクリスマスの味わい方も、レバノンならではの冬の過ごし方です。

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アクセス: ベイルートからタクシーでの料金目安

片道:$30~

一日貸し切り:$120~(その他の観光スポットも含む)

☆料金は交渉必須。

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