レバノンにおけるLGBT界隈

公開日 : 2019年01月18日
最終更新 :

近隣諸国に比べてリラックスしたお国柄で知られるレバノンですが、じつはLGBTフレンドリーでもあるというのは、意外と知られていない事実だと思います。今回は、現地から性的マイノリティとその周辺のカルチャーを発信する Plastik主催のイベントリポートです。

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会場は、ベイルートダウンタウンのランドマークであるThe Egg 。そのシルエットから「たまご」と呼ばれるこの建物は、以前は大人気の映画館でしたが、内戦中に大きく破壊され、現在はその傷跡を残したまま立ち入り禁止になっています。普段は入ることのできないこの会場を美しくライトアップし、現代アーティスト、セント・ホークス(Saint Hoax) の展覧会「モニュメンタル」が開催されました。

セント・ホークス は、シリア出身といわれるアノニマス(匿名)アーティスト。自らを POPlitical Artist (ポップ+政治 アーティスト) と称するホークスは、政治・社会の不条理、それを反映するセレブリティやメディアなどを風刺をこめて描いた作品で知られます。もちろん、昨今の社会の課題の一つである性的マイノリティーに関するトピックも、大きなテーマとして取り扱っています。

イベントエントランスには

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戦車に乗った米大統領(ピノキオ!?)と思しきモニュメントが。なかなか刺激的なスタートです。

普段は入ることのできない「たまご」の中に入れただけでも大感激。ライトアップも大変よく計算されていて、普段は負の遺産として目をそらしたくなるようながれき部分も、夜空を背景に美しく浮かび上がります。

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入場すると

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ホークスのロゴがお出迎え。

メイン会場は

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オープンスペースにはペインティング作品が、映画館時代からのスクリーンにはベイルートの歴史をテーマにしたビデオワークが上映されています。

少々刺激の強い作品も含まれますので、展覧会の詳しい内容はこちらからどうぞ

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近隣諸国も含め、何かと政治的に落ち着くことのないレバノンですが、争いの過去は過去として、新しい世代はそれにとらわれることなく、ユーモアを忘れず、ポジティブ/エネルギッシュな社会にしていこうというメッセージが感じられたイベントでした。

Plastik のウェブサイトは、レバノンのカルチャーやクラブイベント、夜遊び情報も満載なので、渡航前にはぜひチェックをおすすめします! 

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