No.3 北京の中国鉄道博物館

公開日 : 2017年11月24日
最終更新 :
筆者 : byronko

北京には、以下の3つの「中国鉄道博物館」があります。

・ 朝陽区酒仙橋の「東郊館」

・ 東城区前門の「正陽門館」

・ 延慶区八達嶺の「詹天佑記念館」

1番アクセスが良いのが、地下鉄「前門」駅のそばにある「正陽門館」。

時間が限られた旅行客の方に、おすすめです。

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「正陽門館」の建物は、1906年〜1959年まで、京奉鉄路の駅として活躍しました。

1959年にあらたに北京駅が開通したため、駅としての役目を終えます。

2001年、北京市文物保護単位(日本で言うところの「文化財」)に認定され、2010年に博物館として一般に開放されました。

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博物館の時計台のある部分の1階に、チケット売り場があります。

入館料は、1人20元。(身長が120cm以下の子どもは無料。)

チケット売り場を出て、建物の中央から入館します。

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地下1階は、中国鉄道の線路・駅の模型や、実物のレールを展示しています。

(全館にわたり写真撮影は可、ビデオ撮影は不可。)

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1階では、中国鉄道の歴史について学べます。

上の写真は、中国鉄道の父、詹天佑(せんてんゆう: Jeme Tien Yow)の銅像。

詹天佑は、1872年に「幼童出洋予習班」の一員としてアメリカに公費留学しました。

のちにイェール大学を卒業。

1881年に中国に戻り、中国鉄道の発展に尽くしました。

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こちらは、乗車券用の活版印刷機(写真左)、活版(写真右上)、乗車券(写真右下)。

この印刷機は1927年ドイツ製で、1980年代末まで使用されていたそうです。

1階で上映しているビデオでは、「正陽門館」が駅だった当時の様子などが見られます。

音声は北京語ですが、中国語と英語の字幕が付いているので、中国人ではない方でも理解しやすいと思います。

2階では、鉄道システム、路線や車両について学べます。

この階には、高速鉄道の車両「和諧号」のシミュレータがあります。

「和諧号」と同じ内部設計で、実際に使用されていたシートを設置。

両側のディスプレイ映像から、 最高時速350km/hで移動する雰囲気が味わえます。

料金は10元。

(12時台はシミュレーションがありませんので、体験されたい方はお昼時の訪問は避けましょう。)

3階は、常設展示はなく、特別展示となります。

【博物館の詳細情報】

名称: 中国鉄道博物館 正陽門館

住所: 東城区前門大街甲2号

電話番号:(市外局番010)6705-1638

営業時間: 火曜日〜日曜日 9:00〜17:00(16:30 最終受付)

HP: http://www.china-rail.org (中国国外からはアクセスが難しいかも知れません)

行き方:

地下鉄地下鉄2号線「前門(チエンメン)」駅で下車。

B口を出ると、博物館が正面に見えます。

大通りの向かい側にあるので、地下道をわたります。

地上に上がって、すぐそば。

駅から徒歩で2、3分。

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