コスタブラバのおすすめスポット 第1弾 Pals村

公開日 : 2021年02月20日
最終更新 :
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今回からしばらくバルセロナから車で行けるコスタブラバのおすすめスポットを紹介していきたいと思います。

バルセロナから車を海岸沿いに北に走らせると小さくてかわいらしい中世の町並みが残る村がたくさん点在しています。

ロマネスク様式の修道院や教会・イベリア遺跡・ギリシャローマ遺跡・ユダヤ人地区・中世の要塞等を見ることができます。そんななかでも私が実際に行ったことのある村を紹介していきます。

Blanesというバルセロナ中心地より少し北東の海岸エリアからフランスの国境近くのPortbouまでの地中海沿いのエリアをコスタブラバと言いますが、この沿岸地帯は214kmにおよび、スペインのカタルーニャ州に属するジローナ県にあります。雪をかぶったピレネーの山頂からビーチや地中海で最も魅力的な入り江まで数キロで訪れることができる、見事なコントラストのある8つの自然公園からなります。

本日紹介するのはお米とワインの町として有名な、いくつかある中世の村の中でもひときわ人気のあるパル村です。町の中心地から6km先のコスタブラバの海岸まで続く大きな村で、旧市街地・水田・ビーチの三つのエリアで構成されています。Palsの村の名前は、ラテン語のPalus(湿地)に由来しています。人口は2500人。

旧市街地は石畳と石造りの建築物が美しい中世の町並みが残されておりますが、実はほとんどは15世紀後半に起きたカタルーニャ内戦で破壊されたあとに復元されたものです。オリジナルで残っているものは時間を知らせるTorre de las horas(トーレ・デ・ラス・オラス)という時計塔と部分的に残っている城壁になります。時計塔の保存状態がいいことでも有名です。ただ、旧市街自体ほぼ完璧な形で復元されているので散策するだけでも十分タイムトリップをしたような気分になります。

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時計塔は旧市街を散策していると目に入るひと際目立つ円柱の塔です。入口で入場料を払うと上まで登ることができます(値段はおそらく€2前後だったと思います)。階段のみですが、高さ15mとさほど高くないのでせっかくパル村を訪れるチャンスがありましたらぜひ登ってみてください。塔に登ると、まず水田が目の前に広がりさらにその奥に美しいビーチが見渡せるので旧市街と水田とビーチの村であることがわかります。

こちらが、塔の上からの景色と時間を知らせていた鐘です。景色の写真からなんとなく奥の方に海が広がっているのがわかると思います。

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パル村での稲作は15世紀まで遡り、いまでも当時から続く精米所が続いています。19世紀前半に疫病が流行り一時稲作は停滞していましたが、キューバから導入した最新の方法で稲作が再び行われるようになりました。パルとその周辺で作られた米はArroz de Pals(パルの米の意)というブランドで知られています。

この地域ではキャセロールというスープリゾットならぬスープパエリアのような伝統的な料理があり、パル村ブランドのお米で作られたキャセロールは絶品です。旧市街のあちこちにあるおみやげ屋さんでお米が売られているのはこのためです。パルでは6月には田植え、10月には稲刈りの様子を農家の人がデモンストレーションするお祭りがあります。

こちらがキャセロールです。ご飯が少ししか見えませんがスープの下にたくさん入っており、これだけでもお腹いっぱいになります。

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稲作のお祭りのほかにも4月にはこの地域で作られたワインのワインフェスティバルがあったり、8月にはチーズとワインの見本市があったりと美食スポットです。

そして、ビーチです。パルビーチという3.5kmに及ぶビーチがあり夏以外のシーズンであれば混みあうこともなくkきれいな海を堪能できます。残念ながら私は旧市街地の時計塔からビーチを見ただけでパルビーチは訪れておりませんが、コスタブラバはきれいなビーチがほかにもたくさんあるので、ビーチ情報はまた別のスポットでお見せできれば、と思います。

最後におまけで、おみやげの紹介です。

こちらはfuet(フエット)と呼ばれるこちらでよく見かけるドライソーセージでスーパーでも手に入りますが、カラフルのフエットは珍しかったので購入しました。カラフルなのはカレー味唐辛子味にんにく味など味つけがされているからです。ビールとの相性が抜群です。

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それでは、今年2021年こそ日本の皆様も旅行に出かけられる日が来ることを切に願っております。

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