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ガウディが最初にグエルに依頼された建築物、グエル別邸

カテゴリー:見所・観光・定番スポット 投稿日:2021年1月21日

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こんにちは。
久しぶりの投稿になってしまいました。
最後の投稿からずいぶん時間が経ちましたが、スペインでは2020年3月~5月にかけて厳しい規制が行われ、夏はマスクの着用は義務づけられていたものの、要請レベルの規制があったのみで、楽しく過ごしておりましたが、また現在は厳しい状況です。

私が住むバルセロナでは、
-集まりは6人まで
-22時から朝6時までの外出禁止
-郊外への入出禁止
-400平方メートル以上のショッピングセンターの閉鎖
-飲食店内での飲食は朝7時30分~9時30分、昼13時~15時30分までのみ可能で、ほかの時間帯はデリバリーか持ち帰りのみ。
-スーパーや薬局など生活に必要なもの以外のお店の営業は月曜日から金曜まで。
-スポーツジムは屋外のスポーツとプールのみ使用可能。
という状況がいまの時点では2月7日まで続くようで、そのあとの規制はその時の状況次第ですし、もしそれまでの間に状況が一気に悪くなれば、2月7日まで待たずして規制が強化される可能性も十分にあります。


と、暗い話題になりましたが、久しぶりに観光のお話しです。
最近は上記のような状態のため、夜友人と飲みに出かけることもすっかりなくなってしまいましたので、昼間に散歩をしておりますが、5年前に旅行でバルセロナを訪れたときに初めて見て感動し、時が経ち、こちらに住むようになってガウディの建築物が日常の生活に溶け込んでいるいまでも、やはりあらためて近くで見ると感動した建築物が標題のガウディがパトロンであるグエル氏に依頼された最初の仕事である「グエル別邸」の増改築です。


当時はすぐ近くにある、後述するぺドラルべス宮殿を含む広大な庭園に囲まれていた邸宅で、ガウディはそこの正門、ドアマンの小屋、馬小屋、塀などを改築しました。
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最大の見どころは、正門のドラゴンです。
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このドラゴンはギリシャ神話に登場する、ヘスペリデスの園の黄金のりんごを守っていた100の頭を持つ茶色いドラゴンとして有名なラドンだと言われていおります。口から火を吐き、顎の関節が尾にあるため、体全体が口のようになっており、百の首を持つと言わております。

そのような背景を知らずに初めて見たとき、顔は大きな口とまん丸の目があるのでわかるものの、顔以外の部分は羽と思われるものがほとんどなので、顔のインパクトに対して体のインパクトがない、おもしろい形のドラゴンだと思いましたが、それもそのはずで、そもそも体全体が口のようなものだったのですね。

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ここで、少しギリシャ神話のお話しです。
ヘスペリデスの園の黄金のりんごは、ギリシャ神話の中の大英雄、ヘラクレスの十二の難行の11個目の「金のりんごを獲得する」という冒険の際に登場します。

ヘスペリデスとは山や川、森や谷に宿る精霊のことで、世界の西の果てにある「ヘスペリデスの園」に住んでおりました。歌と踊りを好む若くて美しい女性の姿をしていて、明るい声で歌ってりんごの世話をしておりましたが、ある日ヘスペリデスがりんごを盗んでいるのが果樹園の所有者のヘーラーに見つかったため、そのあと百の首を持つドラゴン、ラドンがりんごの番をすることになりました。

ヘスペリデスは精霊の総称で、複数いたと言われており、日没に関係した名前をもつことから、「黄昏の娘たち」という意味を持ちます。

黄金のりんごを守っていたラドンですが、残念なことにラドンはヘラクレスの冒険の際、口の中に蜂の巣を投げ込まれ、口の中を蜂に刺されて倒れてしまいました。

その後、ラドンは黄金のりんごを守った功績をたたえられ、りゅう座として天空に上げられました。
りゅう座の星の並びを見ますと、なんとなくこのグエル別邸の正門のラドンと形が似ているような感じもしますので、見てみてください。


このドラゴンがギリシャ神話に登場するラドンだと言える証拠としては、門の右側の柱の上にみかんのようなオブジェがあります。こちらはみかんではなく、まさにラドンが守っていた黄金のりんごです。黄金で、そしてこちらのりんごは日本のもののように大きくなく小ぶりなので、この神話を知らないで見るとみかんのように見えてしまいます。

現在は臨時休業中で中に入ることはできませんが、この正門のドラゴン、ラドンは外側から無料で何時間でも見れますので、この門だけでも見る価値は十分にあります。

また、こちらは観光客が多く訪れるエリアから少しはずれにあるため、せっかくこちらにいらした際は、すぐ横のぺドラルべス宮殿もお散歩されるとよいかと思います。

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こちらは観光スポットとして目立たないながらも実は、陶器博物館、装飾美術館、テキスタイル博物館の3つが入っている隠れスポットです。そして、宮殿という名前がついているのは、1919年から1931年の間はスペイン王家がバルセロナに滞在したときの邸宅となっていた場所だからです。
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特にいまは観光客が少ないから、というのもあるとは思いますが、観光客がいた頃もさほど混んでいる場所ではありませんでした。いまは、近所に住んでいる方がジョギングやお散歩するスポットになっています。

大きな鴨がいます。噛むようなので、近づき過ぎに注意です。
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グエル別邸を見られたあとは、ぜひぺドラルべス宮殿を散歩して、博物館にも足を運んでみてください。

※博物館も現在は臨時休業中です。
実は、私もまだ博物館、美術館の中に入ったことはないので、また営業開始しましたら、その件を記事にアップしたいと思います。

【行き方】
①グエル別邸
地下鉄3号線 Palau Reial駅より、徒歩7分
・住所: Av. de Pedralbes, 7, 08034 Barcelona

②ぺドラルべス宮殿
地下鉄3号線 Palau Reial駅下車 出口を出てすぐ。
・住所: Avinguda Diagonal, 686, 08034 Barcelona

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藤木 紀衣 さん

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