撮影スポットとして注目を集める国鉄バンコク駅、ターミナル駅としての機能は縮小へ

公開日 : 2021年12月17日
最終更新 :
筆者 : Taeko

皆様、サワディーカー。タイ・バンコク3特派員ブログ担当のTaekoです。

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数年前から閉鎖が騒がれているタイ国有鉄道(SRT)のバンコク駅(通称:フアランポーン駅)は、2021年12月23日以降、ターミナル駅としての機能を縮小します。

■タイ国有鉄道の駅「バンコク駅」の正式名称は?!

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まずはじめに、バンコク駅の呼び名について。タイ国有鉄道の公式ウェブサイトを見ると、タイ語では、สถานีกรุงเทพ(読み方:サターニー・クルンテープ(サターニーは、駅という意味です)、英語では、Bangkok Train Stationとして紹介されています。本記事では、バンコク駅と記載しますが、クルンテープ駅やバンコク中央駅と呼ばれることもあります。

また、タイ在住日本人の間では、通称のフアランポーン駅やホアランポーン駅(タイ語:สถานีหัวลำโพง、読み方:サターニー・フアランポーン、英語:Hua Lamphong Station)と呼ばれることのほうが多いように思います。これは、2004年7月3日にオープンした地下鉄(MRT)にフアランポーン駅ができ、地下鉄フアランポーン駅の改札口近くにある誘導案内には、国鉄バンコク駅のことがHua Lamphong Railway Stationと記載されていることも関係しているのでしょう。

タクシー運転手等に駅名を伝える場合、人によって通じにくい呼び名がありますので、その点、念頭に置いておくとよいでしょう。

■国鉄のバンコク駅は閉鎖されるのか!?

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2021年1月の報道(https://www.khaosod.co.th/special-stories/news_5829174)によると、バンスー中央駅(สถานีกลางบางซื่อ、Bang Sue Grand Station)がオープンする11月には、ターミナル駅としてのバンコク駅の機能はバンスー中央駅へ移転となり、バンコク駅は閉鎖され、バンコク駅の駅舎は博物館化される予定と言われていました。しかし、11月になっても閉鎖されることはありませんでした。

現在、目にするニュースでは、長距離列車のバンコク発着は、2021年12月22日が最後になる予定で、その後、バンコク駅周辺は再開発され、商業施設が建設される予定と言われていますが、様々な意見があり、協議中です。(https://mgronline.com/business/detail/9640000113023https://www.bangkokpost.com/thailand/general/221968711s/hua-lamphong-will-have-to-close等参照)。

一つ言えることは、これまで、国鉄で地方へ出かける場合バンコク駅発着便に乗車していましたが、今後はバンスー駅発着便が多くなるのでしょう。12月23日以降、利用する際は気をつけましょう。時刻表等は、SRT(タイ国有鉄道: State Railway of Thailand、タイ語:การรถไฟแห่งประเทศไทย)のウェブサイト(https://www.railway.co.th/Home/Index)で確認できます。

■国鉄のバンコク駅は、地方旅行の玄関口。今はフォトジェニックスポット!?

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閉鎖が騒がれるようになってから、変わりゆく、もしかしたら、なくなってしまうかもしれない、今しか見られないかもしれないバンコク駅の風景を一目見よう!写真に収めておこう!と、普段、国鉄を利用しないタイ人も日本人も訪れるようになってます。最近は、日によっては、プラットホームの屋根のない明るい所まで行くと、ポートレート撮影に励んでいるタイ人で賑わっています。

タイのローカル旅行や列車旅行がお好きな方なら、タイ北部、西部、南部への移動で国鉄のバンコク駅を利用したことのある人は少なくないでしょう。私も、数少ないながらも、何回か国鉄を利用し、その内数回はバンコク駅発着便でした。

その他、数年前、通っていた写真教室の実習地として訪問し、その後、動く被写体の撮影練習で何度も一人で通った場所でもあります。

■2021年の国鉄バンコク駅の風景

今年11月~12月にかけて、久しぶりにバンコク駅へ行って撮ってきた写真を中心に、私の知るバンコク駅を紹介します。

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バンコク駅は、1910年に建設開始され、1916年にオープンし、100年以上の歴史のある駅です。ドイツのフランクフルト中央駅をモデルに、イタリア・トリノ出身のMario Tamagno氏らによってデザインされました。駅舎内から見ても駅舎の外から見ても屋根の形とステンドグラスが印象に残るヨーロッパ調の駅です。

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写真教室に通っていた頃は、駅舎内では白黒で撮影してかっこよさを、セピア調で撮影してノスタルジック感を出したりし、写真教室の仲間と様々なバンコク駅を表現した思い出の場所です。14本のプラットホームに映り込むステンドガラスや列車の色がとても綺麗だなと思ったものです。

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乗車チケットを持っていなくても、駅のプラットホームに出入りできるのも、バンコク駅ならではのこと。駅構内やプラットホームを歩いていると、列車や通路を綺麗に清掃する人々等も見られて、バンコク都心部ではほぼ目にすることのない光景が見られるのもバンコク駅の特徴です。

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プラットホーム毎にイスの形等も違って、見れば見るほど、新しい発見のある駅です。

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夜間は駅舎がライトアップされて、ステンドグラスがとても綺麗に輝いて見えます。

■バンコク駅の絶景スポット2選

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バンコク駅は、駅舎内で撮影しても、プラットホームから撮影しても、駅舎から出て外観を撮影しても、絵になりますし、スナップを撮るには申し分ないと思いますが、上の写真のように、バンコク駅の駅舎を少し上から眺めたり、写真を撮りたい方は近くのホテル「The Quarter Hua Lamphong by UHG」(公式ウェブサイト http://quarterhualamphong.com/)に宿泊することをお勧めします。

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もう1ヶ所、最近見つけて、個人的に気に入っている撮影スポットがあります。バンコク駅の北側にわりと大きな歩道橋「สะพานกษัตริย์ศึก」があります。Google map上に投稿されている写真から、そこから駅舎と列車が見えるのではないかと推測して探しに行ったところ、そこからは見えず。あきらめかけた瞬間、そのすぐ近くにあった小さな橋から、バンコク駅の駅舎を背景にした列車を垣間見ることができました。体力と時間に余力のある方で、興味のある方は、是非、探してみてくださいね。今回の情報が参考になったよ!という方で、実際にここで写真を撮られて、インスタグラムに投稿される方は、lovebangkokstationのタグを付けていただけたら嬉しいです!

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■最後に

以上、タイ国有鉄道のバンコク駅についてでした。参考になれば嬉しいです。

それでは、皆様、サワディーカー。

筆者

タイ特派員

Taeko

2011年10月から、夫の転勤で、タイのバンコク在住。

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