【2021年】タイの通貨「バーツ」~新紙幣と記念紙幣の種類、使用上の注意点など

公開日 : 2021年01月26日
最終更新 :
筆者 : Taeko

皆様、サワディーカー。

2018年から、タイのワチラロンコン国王(ラマ10世)の肖像が表面に描かれた新紙幣の発行が始まっています。現在のところ、タイ国内では旧紙幣を手にする機会も多いですが、今年2021年に入って、新紙幣でのやり取りが増え、浸透してきたように感じます。今回は、そのタイの新紙幣とタイバーツに関する話を書きたいと思います。

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■タイの通貨

タイの通貨は、「バーツ、英語表記:baht(THBやBなどと表記されることもあります)、タイ語表記:บาท(発音記号はbàat)」です。1バーツは、約3.46円※です。

■タイの紙幣の種類は

タイの新紙幣は、金額では全部で5種類あります。小さい金額順にいうと、20バーツ(写真➀)、50バーツ(写真②)、100バーツ(写真③)、500バーツ(写真④)、1000バーツ(写真⑤)の5種類です。旧紙幣や記念紙幣を含めると、その種類は増えます。

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■昨年発行されたタイの記念紙幣とは

2020年12月20日に、2019年に行われたワチラロンコン国王の戴冠式をモチーフにした記念紙幣が発行されました。発行されたのは100バーツ(写真⑥)と1000バーツの2種類の紙幣で、両方ともが王室シンボルカラーの黄色です。100バーツ紙幣は「1000バーツと似すぎている」、1000バーツ紙幣は縦約18cm×横約13cmで、通常の1000バーツ紙幣の約2倍の過去最高の大きさで「大きすぎる」と話題になりました。写真⑥は、先日、たまたま、私の手もとにやってきた100バーツの記念紙幣です。

■タイバーツを日本円換算するとどのくらいか

・20バーツ=約69.2円

・50バーツ=約173円

・100バーツ=約346円

・500バーツ=約1730円

・1000バーツ=約3460円

※文中の日本円表記は、1バーツ≒約3.46円で計算(2021年1月26日16時01分時点、小数点3位以下四捨五入)

私が在タイ期間中だけでもレートはずいぶん変動しました。現在も、タイバーツに3をかければ日本円の金額になると言われることがありますが、ここ数年は、3と4をかけた金額の間(=3.5かけた金額)と思ったほうがいいのではないかと感じるレートです。例えば、商品の金額が2000バーツの場合、3倍をかければ6000円、4をかければ8000円ですが、現在のレートであれば、おおよそ、7000円の商品と思った方がよいでしょう。

最高金額である1000バーツ札は、単純計算で現在は日本円で約3500円ですが、私が来タイした当初よく見聞きした話に、「タイの物価は日本の約3分の1なので、1000バーツは日本の1万円の価値がある(1000バーツ=10000円ということ)」という人もいます。人によって生活スタイルや考え方はさまざまですが、タイにおいて、日本人には外国人価格が適用されることも少なくありませんし、屋台やローカルな雰囲気になじめない日本人も一定数いますし、関税の関係で日本の商品は日本で買うより高い価格で購入しなくてはなりませんし、1000バーツで日本の1万円のような買い物や体験ができるわけではありません。

「無駄遣いしたくないので、4をかけた金額(1000バーツ=4000円)で考えて、買い物している」という友人がいましたが、私自身もそれくらいで考えているのがちょうどいい感じだろうと思っています。

■タイ旅行、タイ生活では、小銭紙幣を多めに用意しておこう!

タイ・バンコクでは、クレジットカードを使えるお店もありますが、記憶にある限り、私自身、ホテルや航空券の予約以外でクレジットカードを使ったことがありません。現金が使えないということはほぼありませんし、現金が必要な場面がありますので、タイ旅行・タイ生活の機会のある方は、ある程度の紙幣を手もとに用意しておくことをおすすめします。

また、ホテルやデパート、スーパーで1000バーツを出して、お釣りがないと言われることはないと思いますが、タクシーやデリバリー利用時にお釣りがないと言われた!という話はわりとよく耳にします。

特に、20バーツ、50バーツ、100バーツの少額紙幣を用意しておくと、電車に乗るときや、ホテル、マッサージ、ゴルフなどでチップを渡すときにも使えて便利です。私は心配性なので、遠出するときには、事前にスーパーでまめに買い物をして、20バーツ札と100バーツ札を各20枚以上用意するように心がけています。日常生活でも、たくさん手もとに小銭紙幣があると両替に応じることができて重宝します。

■最後に

以上、タイの新紙幣とタイバーツに関する話でした。現在、タイでは、新型コロナウイルス感染症対策の一環で、日本からの渡航者・日本人に対して入国制限措置および入国後の行動制限を講じています(詳しくは、外務省 海外安全ホームページなどで確認できます)。そのため、タイへの観光旅行は難しい状況が続いていますが、機会がありましたらタイ旅行・生活にあたって、この記事が参考になればうれしいです。

なお、タイのお金については、以前、記事「タイのお金について~バンコクでのお得な両替方法と気を付けたいポイント」も書いていますので、よかったら、合わせて参考にしていただけたら幸いです。

それでは、皆様、サワディーカー。

筆者

タイ特派員

Taeko

2011年10月から、夫の転勤で、タイのバンコク在住。

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