タイで新型コロナウイルス感染者が急増!年始年末のカウントダウンイベントも中止の方向に

公開日 : 2020年12月21日
最終更新 :
筆者 : Taeko

皆様、サワディーカー。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策に成功してきたと言われるタイですが、今週末、1日で500人を超える新型コロナウイルス感染者陽性者が確認されてしまいました!

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2020年11月28日頃~、ミャンマーから検疫隔離なしで不法入国していた女性が新型コロナウイルス感染症に感染していることが判明しており、接触者も多いことが報道されていました。感染者のうち1名がバンコクに来たことや、新型コロナウイルスに感染していたバンコクの私立病院およびASQ隔離施設の従業員がバンコク都内を移動したことなどで、12月上旬~、バンコク都内でも新型コロナウイルス感染者が増えるのではないかと懸念されていました。

そんな中、バンコク都の南西の位置に隣接するサムットサコーン県の海鮮市場で屋台を営むタイ人女性が12月13日体調が悪くなり、12月17日新型コロナウイルス感染症陽性者であることが判明し、海鮮市場を対象に検査が行われたところ、12月19日は500人以上、翌20日には約150人もの感染者が確認されました。現地での感染者の大半はミャンマー人で無症状とのことですが、同県内の海鮮市場を訪問していた他府県在住者から感染者が確認され始めており、今後、さらなる感染者が出そうな勢いです。現在、海鮮市場訪問履歴のある人は無料で新型コロナウイルス検査を受けられるとのことで、タイ政府は水曜日までに1万人を対象に検査を実施するとしています。

▼参考情報

2020年12月20日付のタイ保健省疾病管理局の発表では、新規感染者数576名(タイの新型コロナウイルス感染者数合計4907名、死者合計60名)

2020年12月21日付のタイ保健省疾病管理局の発表では、新規感染者数382名(タイの新型コロナウイルス感染者数合計5289名、死者合計60名)

タイ保健省(กระทรวงสาธารณสุข)・疾病管理局 (กรมควบคุมโรค)のウェブサイト

これを受けて12月20日、バンコク都は緊急会見を行いました。これに関して、在タイ日本大使館から、日本語でのメールが届いていますので、以下転載しておきます。

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・バンコクの西隣サムットサコーン県での新型コロナウイルス感染者拡大状況及び同県の中央エビ市場にて感染したと見られるバンコク都住民一例の発生を受け、本日12月20日、バンコク都感染症対策委員会が招集され、緊急会見が夕刻行われました。

・会見で発表された、バンコク都としての対応概要は以下のとおりです。 

・今後の発表等により変更の可能性もありますので、最新の情報収集に努めてください。

●都内の生鮮市場等を対象として、積極的疫学調査を実施する。

●参加者の多い、参加者の距離が密になるようなイベントは当面控えるようお願いしたい。感染の危険性が考えられる施設や活動としては、娯楽施設、ムエタイ・ジム、各種市場である。これら施設や活動をはじめとして、物理的距離の確保やマスクの着用といった防疫措置の徹底を改めて呼びかけたい。

●今次感染者の多くを占める外国人労働者が利用することの多い公園について、都営公園は引き続き営業を続けるものの、密になることを避けるようお願いしたい。

●寺院も外国人労働者が集まる場所として知られているところ、宗教行事の自粛をお願いしたい。

●年末年始の各種イベントの自粛を求める。この点、都当局関連の行事は全て中止を決定したところ、民間にも協力をお願いしたい。

●仮にそれらイベントを実施する際は、保健当局から許可をとりつけ、防疫措置を徹底した上での実施をお願いする。

●都内の官民全てに対し、少なくとも向こう14日間、可能な限りのwork from homeをお願いする。

●都営の教育機関について、サムットサコーン県に距離的に近い区内(バンボン区、ノンケーム区、バーンクンティアン区)に所在する学校については14日間の休校、つまり明年1月4日までの休校を決定した。他の都営の教育機関についても不要不急な試験等の実施を避けるよう指示済みである。

--------------------------------------------------------------------転載はここまで。

たくさんの陽性者が確認されたサムットサコーン県ではすでにロックダウン措置が講じられ、12月21日にはサムットサコーン県マハーチャイ駅からバンコク都ウォンウェンヤイ駅間の電車が運休となるなど、県への出入りも難しくなっています。

バンコク都内でも、再び以前のように突然ロックダウンが行われるのではないかと一部では予想されています。

感染が拡大しないよう、政府からの要請に加えてマスク着用やアルコールスプレーの使用など、できるだけの対策を徹底するようにしましょう。

筆者

タイ特派員

Taeko

2011年10月から、夫の転勤で、タイのバンコク在住。

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