バンコクから日帰り可!ナコンパトム県のマハサワート運河ツアー

公開日 : 2019年04月17日
最終更新 :
筆者 : Taeko

今日は、「都市と農村の交流」や「地域振興」を目的としたアグリツーリズム(/アグロツーリズム)の地として開発された「マハサワート運河ツアー(Mahasawat Canal Agro-Tourism)」についてご紹介したいと思います。ナコンパトム県にある美しい「蓮池」があることで有名な地でもあります。同じ、ナコムパトム県内にある赤い睡蓮の池を鑑賞できる「レッド・ロータス水上マーケット(英語表記:Red Lotus Floating Market、タイ語表記:ตลาดน้ำทุ่งบัวแดง ณ บางเลน)」については、別途、後日ご紹介する予定です。※追記 こちらのページで紹介しました。

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●「マハサワート運河ツアー」への参加方法

「マハサワート運河ツアー」は、ツアー会社に申し込んで参加するツアーではなく、ナコンパトム県内にある寺院「Wat Suwannaram(タイ語表記:วัดสุวรรณาราม ศาลายา、ワット・スワンナラーム サーラーヤー)」※の駐車場に隣接している船着場まで自力で行く必要があり、その船着場から参加するツアーになります。(※寺院への行き方については、本記事の最後にまとめています)。船着場にいる方に、蓮池の写真を見せる等して、「マハサワート運河ツアー」に参加したい旨を伝えると、ボート等を手配してくれます。

●ツアー参加費

ツアーの参加費は、現在は、1人あたり約100バーツ(私が訪問した時は70バーツ、5歳未満の子どもは40バーツ)。別途、ボート代(定員約4、5人)が約350バーツと(オプションで)農場・果樹園内を見て回る用のトラック代が100バーツ、必要になります。4人で行くと1人当たり約213バーツ(日本円で約734円)です。

●ツアー内容

長細いボートに乗って、水路をどんどん進んでいき、冒頭でご紹介した蓮池の他、以下にご紹介する4つのスポットを含めた合計5つのスポットをみてまわるという盛りだくさんの内容です。お米等の食事の提供はなかったものの、お菓子や果物をツアー内でいただくことができます。お菓子や石鹸等のお土産を購入することもでき、タイ語ができる方なら、各スポットについての詳しい話を聞くことができるので、楽しさも倍増するでしょう。

では、簡単になりますが、各スポット毎に、ツアーの様子を写真と共に紹介していきたいと思います。

1.蓮池

このツアーでは、まず初めに、冒頭でご紹介した蓮池に向かいます。蓮池に到着すると、別のボートに乗り換えて、鑑賞します。朝6時頃、蓮のお花を販売用に刈り取るのだそうで、観光客が、満開の蓮の花を目にすることは難しそうですが、綺麗な蓮の花も何本かあります。蓮のお花の数は少なめですが、とてもフォトジェニックなスポットだと思う場所の一つです。

2.おせんべい「カオタン」作り

その後、再び、移動用のボートに戻り、「カオタン」というお米からできたおせんべい作りの会場へ向かいます。おせんべい作りといっても、観光客の方は、揚げたりする必要はなく、ほとんど見ているだけで、揚げられたおせんべいに、色々なものをつけて(味付けしながら)いただくだけです。お土産の販売コーナーもありました(30バーツ程度)。食べやすい味で、触感も良く、友達は大量に購入していました。私も、旅の記念に、1袋購入。

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3.バーンファックカーオ(บ้านฟักข้าว)

おせんべい作りの後は、「バーンファックカーオ」へ。日本語に直訳すると、「ガックフルーツ(別名:ナンバンカラスウリ)の家」になるのでしょう。リコペンやβ-カロテン等が豊富に含まれていると言われるガックフルーツは、そのまま食べることはあまりないそうですが、飲み物やお菓子、石鹸作りに用いられるのだそう。サービスで提供してくれた飲み物は、非常に甘かった気がしますが、ここで友達が購入してくれて、一緒に食べたクッキーがサクサクでとっても美味しかったです。最後に、ここでおもてなしをしてくれたタイ人の方々と一緒に記念撮影をしました。「บ้านฟักข้าว By ขนิษฐา」というFacebookのページもあり、一緒に写真を撮ることがあれば、自分の写真がアップされている可能性が高いので、Facebookのページを確認してみるとよいでしょう。

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4.農場・果樹園巡り(果物の試食有)

続いて、農場・果樹園巡りへ。トラックに乗って、農場・果樹園をみてまわることができます。美味しい果物のサービスもありました。当時、タイ語は、書籍『世界一わかりやすい!一夜漬けタイ語』で独学した程度で、「ペンコンイープン(=日本人です)」や「アロイ(=美味しい)」位しか話せませんでしたが、ここでも、現地にいるタイ人の方との団欒を楽しみました。

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5.蘭(ラン)園

ツアーの最後は、蘭のお花を栽培している所に行きます。様々な色のランのお花が栽培されていました。

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寺院「Wat Suwannaram(タイ語表記:วัดสุวรรณาราม ศาลายา、ワット・スワンナラーム サーラーヤー)」への行き方

[住所] Moo 1, Tambon Sala Ya, Amphoe Phutthamonthon, Nakhon Pathom, 73170, Thailand.

[アクセス] 流しのタクシー(片道約250~500バーツ程度)、チャーター車、レンタカーで行くのが便利でしょう。(ただし、運転手さん達が道を知らない可能性は高いので、事前に説明しておくか、携帯電話でWi-Fiが使える状態、なおかつ、バッテリーがなくならないようにし、ある程度、道案内等ができるようにしておくことをお薦めします。)この他、路線バスとバイクタクシー、または、タイ国鉄を利用して行く方法もあります。バスの場合は、BTSビクトリーモニュメント(戦勝記念塔)駅(3番出口)から、Salaya行きのオレンジ色の515番のバスに乗車し、マヒドン大学 サーラーヤーキャンパス(タイ語:マハーライ マヒドン サーラーヤー)を通過し、5分程すると見えてくる業務用スーパー「Makro(マクロ)」やSalaya病院交差点付近で下車し(約40分、25バーツ前後)、そこから寺院までバイクタクシーで約10分(約25バーツ)で、ワット・スワンナラームの寺院まで行くことができます。バイクタクシーに乗ることを避けたい場合は、大学から路線バスに乗り継ぎ、下車し、30分程歩く必要があります。

[注意事項] 「ワット・スワンナラーム 」という名前の寺院がバンコク都内にもありますので、くれぐれも注意しましょう。ナコンパトム県にある寺院「ワット・スワンナラーム 」のほうへ向かいます。ナコムパトム県の寺院「ワット・スワンナラーム 」の駐車場には、「Agro Tourism Service Center」と書かれた緑の看板(写真下)があります。

[参考情報] 盛りだくさんのツアー内容ですが、通常、半日程度で見て回ることはできますし、ナコンパトム県内には、ここ以外にも、ワット・プラパトムチェーディー(Phra Pathom Chedi、タイ語表記:พระปฐมเจดีย์)やエビの火山焼き(Kung Ob Phu Khao Fai、タイ語表記:กุ้งอบภูเขาไฟ)等の有名な観光地がありますので、合わせてみてまわるのも良いかもしれませんね。

[この旅の思い出] 私がこの旅に参加したのは、フリーペーパー『DACO』439号(2016年8月20日発行)を見たのがきっかけでした。記事の説明通りに行けば問題なかったのかもしれませんが、当時、私は、BTSアソーク(Asok)駅近く、スクンビット通り沿いに建っているビル「タイムズスクエア」前から、中華街(ヤワラー)行きの黄色の40番のバスに乗車し、バンコク都内にある同じ名前の寺院まで間違って行きました。ツアーの出発地がその寺院にはないことに気が付くまで、あちこちに電話し、出会う人に質問しまくり...でも、分かる人がほとんどおらず...1時間以上かかってしまったような気がしますが、そこから、同じ名前の、ナコンパトム県の寺院まで、流しのタクシーで向かった思い出の地です。帰りは、現地で、各スポットを案内してくれたタイ人が、最後に、どうやってバンコクまで帰るつもりなのか聞いてくれて、タクシーで帰りたいことを伝えると、比較的タクシーが通る道まで案内してくれて、そこで、タクシーが来るのをひたすら待ちました。バンコクではないので流しのタクシーが来るのか不安でしたが無事戻ってくることができました。とは言え、やっとタクシーが来たと思ったら、お客さんが乗ったタクシーばかりで...。バンコクではありえないことですが、その中の1台の運転手さんと乗客が、困った顔をしていた私達を心配してくれたようで、途中まで方角が同じだということで、相乗りさせてくれたのでした。この他にも、ナコンパトム県内の旅行では、タイ人の素朴な温かさを感じる場面が多々あり、古き良き時代(!?)を感じました。これも、田舎ならではの、バックパッカー的旅行の醍醐味かもしれませんね。

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筆者

タイ特派員

Taeko

2011年10月から、夫の転勤で、タイのバンコク在住。

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