絶景!バンコクの「シロッコ・スカイバー」で極上の夜を【5つ星ルブアホテル63階】

公開日 : 2022年02月09日
最終更新 :
筆者 : 日向みく
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サワディーカー! タイ特派員の日向です。

今回は、バンコクの5つ星高級ホテル「ルブア」(Lebua)の最上階にある、ハリウッド映画のロケ地にもなった屋外レストラン&バー「シロッコ」(Sirocco)をご紹介します。

きらめく夜景、夜風に吹かれながらカクテルグラスを傾けて、ラグジュアリーな非日常を味わえる "極上の世界"。とびきりのお洒落をして、大切な人とロマンチックな時間を過ごす場所として、心からおすすめしたい。
ドレスコードなどの注意点もお伝えします。

ハリウッド映画のロケ地! ルブアホテル最上階のレストラン&バー「シロッコ」(Sirocco)とは?

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バンコクのシーロム地区・チャオプラヤ川沿いに建つ、黄金ドームが輝く5つ星ホテル「ルブア」。その63階にあるのが、バンコクの数あるルーフトップバーのなかでも飛びぬけてハイクラスのレストラン&バー、「シロッコ」です。

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「シロッコ」とはイタリア語で、"季節風 のこと。地上247m、 "世界で最も空に近いオープンエアのレストラン・バー" として知られる「シロッコ」は、爽快な風が吹き抜ける「風の通り道」でもあるのです。

2011年公開のハリウッド映画『ハングオーバー2』にも登場し、バンコクの名所のひとつになりました。ちなみに「シロッコ」はレストランの名前で、同じ階にある「スカイバー」とは別なのですが、両方あわせて「シロッコ」と呼ぶ人も多いそうです。

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レストランで提供される地中海料理はどれも、一流シェフが作るこだわりのひと品。スカイバーのみの利用で「ドリンク1杯と夜景を楽しむ」というのも、もちろん可能です。

2022年1月、コロナ禍のプロモーションで購入していた格安バウチャーをつかい、ホテル宿泊&レストラン・バーを利用するために夫婦で訪れました。

ルブアホテル・レストラン&バー「シロッコ」の行き方と、注意点

「ルブアホテル」へは、配車アプリgrabなどをつかって車で直接向かう、もしくはBTSサパーンタクシン駅から歩いて8分ほどでアクセスできます。 レストランの座席はおよそ150席。事前予約が必須です(電話もしくはオンライン)。7才以下の子どもは入場不可、グループでの来店は20名までとなっています。

ドレスコードはスマートカジュアルで、タンクトップ・サンダル・ショートパンツなどはNG。男性は襟付きのシャツがおすすめ。チェックは厳しめなので要注意です。大きな荷物は1階のクロークに預けておきましょう。

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筆者は真っ赤なドレスを、夫は襟付きシャツと長ズボンを着用していきました。日本で着るには勇気がいるセクシードレスも、バンコクのルーフトップではむしろ、セレブ気取りできるのです (笑)。

みんなドレスアップしてキメキメなので、「おしゃれしすぎたかな?」くらいがちょうどいいと思います♪

まるで映画の世界! 黄金ドームから「シロッコ」に続く美しい大階段をおりると、そこには...

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「シロッコ・スカイバー」があるのはルブアホテルの63階ですが、まずはエレベーターで64階に上がります。64階では美しいホワイトのドレスをまとった女性スタッフが出迎えてくれ、「おふたりとも素敵です」という言葉を添えて、レストランの席までエスコートしてくれました。

時刻は18時過ぎ。日が傾いて、空が少しずつオレンジ色に染まり始めます。乾季のシーズンはPM2.5の影響でスモッグがたちこめることも多いですが、この日はわりと大気の状態がよく、空の色がきれいでした。

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黄金ドーム(64階)からシロッコ・スカイバー(63階)に続く大階段は、まるで "シンデレラの世界" に登場しそうな美しさ。思わず感嘆のため息がもれます。庶民なのに、ハリウッドスターになったと錯覚しそうで怖い...(笑)

写真慣れしているスタッフさんが、さまざまな角度からたくさん写真を撮ってくれました。「ちょうど夕日が沈んでいて、最高のタイミングです。素敵な写真が撮れましたよ!」と笑顔で見せてくれると、あら、ほんとうに素敵。

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真っ白なテーブルクロスに、上品なカトラリー、ゆらめくキャンドル... はやくも夢見心地で、ワクワクが止まりません。

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一流シェフこだわりの絶品コース料理に舌鼓 |メニュー・料金

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今回私たちがいただいたのは、「CHEF'S TASTING MENU」というコース料理。5つのメニューで5,100バーツ、メインを和牛に変えるとプラス1,000バーツです。

ちなみにワインペアリングは、3,800バーツ。ひゃー、こんなラグジュアリーなレストランは初めてだ... 緊張してきた!

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前菜

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フォアグラのテリーヌ

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トリュフのニョッキ

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マジェランアイナメ

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イベリコ豚のバラ肉

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オーガニック蜂蜜のセミフレッド

一品一品ていねいな説明があり、写真を撮るときはライトで照らしてくれました。どの料理も、うっとりするほどおいしい! 全体的に味が濃いめでボリューミー、おなかにずっしりきます。

値段ははっきり言って、高いです。普通のスパークリングウォーターが500バーツ。ひえぇ~。これはもう、場所代ですね。アラカルト注文もできるので、席が空いていれば「デザートとドリンクだけ」なども可能かと思います。

ふりかえると、空が真っ赤に染まり、息をのむ美しさ。

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席を立とうとすると、スタッフさんがすばやく気付いてイスを引いてくれます。「お足元にお気を付けください」と心配りもしてくれ、最高レベルの接客とおもてなしに感動。

階段上のスペースではジャズの生演奏があり、それをBGMに、ドレスアップした華やかな人々が笑顔で談笑したり、乾杯したり、写真を撮ったり... ここは天国でしょうか?笑

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涼しい風が吹き抜けて、むしろ寒いくらいです。まさに「シロッコ」の名にふさわしい。

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コース料理が終盤にさしかかったとき、突然「ドーン」という大きな音が聴こえ、さっと振り向くと、チャオプラヤ川の向こう側の空に美しい花火が打ちあがっていました。

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スタンディング形式の「スカイバー」で美しい夜景に酔いしれる(注意点も)

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レストラン「シロッコ」の奥に進み、その先端にあるのが「スカイバー」です。ここはオールスタンディング席。色が七変化するカクテルバーが、とても美しいです。

ドリンクのメニュー表には、カクテル1,000バーツ~、モクテル850バーツ~、グラスワイン980バーツ~、ボトルワイン4,900バーツ~、などがあります。映画にちなんだオリジナルカクテル「ハングオーバーティーニ」(1,150バーツ)も人気。うむ、なかなかのお値段。

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ここで要注意なのは、メニュー表には一番安いお酒のリストがのっていないということ。割安なドリンクがほかにもあるようなので、どんなものが頼めるのか、スタッフさんに直接たずねてみてくださいね。

筆者はモクテル「IN THE GARDEN」を注文しました。ローズの風味が効いて上品な味。

(※スカイバーはスタンディング形式ですが、我々はスカイバーからレストランの座席に移動してドリンクを飲んだため、テーブルが写っています)。

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目の前に広がるのは、色とりどりの宝石をちりばめたような、美しいバンコクの夜景。大きく蛇行するチャオプラヤ川に流れに沿って、きらめきがどこまでも遠く続いています。

大都会バンコクから解き放たれるエネルギーを感じながら、「やっぱり私はこの街が大好きだ」と、しみじみ思いました。

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「シロッコ・スカイバー」の基本情報

住所: 63rd Floor, State Tower Bangkok, 1055 Silom Road, Bangrak Bangkok 10500
電話: +66-2624-9555 
アクセス: BTSサパーンタクシン駅から徒歩約8分  
営業時間: 17:00-23:00
URL: 公式web「シロッコ」(https://lebua.com/restaurants/sirocco/)
公式web「スカイバー」(https://lebua.com/restaurants/sky/)

ルブアホテルの51階~65階にある個性豊かな「レストラン・バー」紹介

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63階の「シロッコ・スカイバー」をふくめ、ルブアのドーム内51階~65階には、いくつものバーやレストランがあります。

51~52階にある「ブリーズ」(BREEZE)は、高級アジア料理レストラン&バー。「シロッコ」と同じくらい美しい眺望が楽しめ、人は少なめなのでゆったり過ごせる穴場です。

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空中に浮かぶようにかけられたスカイブリッジは絶景。先端まで歩いて写真を撮ってもらうことができます。スカイブリッジ下のバーのみ利用することも可能。

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61階「ピンクバー」(Pink Bar)は、その名のとおりピンク色に統一されたシャンパンバー。フェミニンでかわいい。

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宿泊バウチャーに、シャンパン1杯がついていたので、いただきました。なんて優雅なひととき...

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そのほか、64階にはカクテルバー「ディスティル」(Distil)やシャンパンバー「フルート」(Flute)、65階には人気が高い和テイストのフレンチレストラン「メッツァルーナ」(Mezzaluna)もあります。

少し前まで(2019年・2020年ごろ)には「スカイバー目的だったのに、ほかのバーに通され、高額なお酒を頼まされた」というネガティブな評価もあったよう。今はそのような対応が改善されていることを期待しますが、念のためお気を付けくださいね。

ホテル宿泊は意外にリーズナブル? バルコニーからの眺望が最高!

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ルブアホテルは「全室スイート」が売りで、低層階(21~26階)の「ルブア アット ステート タワー」と、高層階(51階~59階)の「タワー クラブ アット ルブア」(Tower Club at Lebua)に分かれています。5つ星高級ホテルですが、宿泊料金は最安で1泊1万円前後と、レストランやバーのように高くありません。

広々とした室内にはリビングやキッチン、バスルーム、ふかふかのベッド。建物が古くやや老朽化を感じますが、清潔に保たれていて、さほど気にはなりません。壁が薄く、隣の部屋のおじさんのイビキまで聞こえたのは残念でしたが...

なんといっても、バルコニーからの眺望がすばらしい! これは圧巻です。ホテルでゆっくり過ごすのもおすすめですよ。

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まとめ

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まるで映画の世界に紛れこんだかのような非日常を味わえる、ルブアホテル63階の「シロッコ・スカイバー」。値段は高いですが、それだけの価値がある素晴らしい体験ができます。ご家族やご友人、カップルで、ぜひ特別な夜を過ごしてほしい。ふわふわ夢見心地になって、現実に戻れなくなる恐れがあるので、そこだけ要注意です (笑)。

タイでも新型オミクロン株が蔓延しており、自由にタイ旅行をするにはまだハードルが高い状況ではありますが... 今後のタイ旅行のプラン作りになにか参考になれば幸いです。それでは皆さま、また次回の記事でお会いしましょう!

筆者

タイ特派員

日向みく

バンコク在住ライター。中南米やアフリカ、中東を含む世界43ヵ国を訪れた旅好きです。

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