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タイ伝統工芸「ベンジャロン焼き」の絵付け体験ができる店「Stella Art Cafe」

カテゴリー:文化・芸術・美術 投稿日:2021年10月 6日

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サワディーカー。バンコク2特派員のぴっぴです。皆さんはタイ3大陶磁器のひとつ「ベンジャロン焼き」をご存じでしょうか? タイの伝統工芸で、多くの人を魅了するゴージャスで華やかな陶磁器です。


今回はこのベンジャロン焼きの歴史や特徴、さらに絵付け体験ができるバンコクのお店「Stella Art Cafe」を紹介します。うっとりするほど美しいベンジャロン焼きはおみやげやギフトにもぴったり。また現地でしかできない絵付け体験は、一生に残る貴重な思い出になること間違いなしです♪ それではみていきましょう!


タイ3大陶磁器のひとつ「ベンジャロン焼き」の歴史や特徴


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セラドン焼き、染付にならびタイの3大陶磁器とされているのが「ベンジャロン焼き」です。ベンジャロンという言葉には古代サンスクリット語で「五彩(=多色)」という意味があり、その名前のとおりカラフルな色づかいや金の縁取り、繊細かつゴージャスなデザインが大きな特徴。


その歴史をさかのぼると、アユタヤ王朝時代の17世紀前後とされています。中国から伝わった「白い陶器に顔料で彩色する技法」が発展してベンジャロン焼きが生まれました。


アユタヤ王室はこの美しい技法を気に入りましたが、当時のタイには製作環境が整っていなかったため、タイの職人を中国に派遣し、そこで製造したものをタイに輸入し王室に納めていたそうです。


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初期のベンジャロン焼きは「アユタヤスタイル」と呼ばれ、金彩がないシンプルなものが主流でした。しかしラーマ2世の時代から金の縁取りを施すようになり、現在に知られる豪華絢爛なスタイルが確立したのです。


ベンジャロン焼きは王室御用達の最高の贅沢品として愛されました。しかしその後、少しずつ役人や裕福な貴族、商人、そして一般家庭にも広まっていき......今では世界的に人気の高いタイを代表する高級食器となりました。


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ハンドペイントで描かれた細かく繊細なデザイン。ふんだんに施された金彩。その上品で高級感がある華やかさにうっとりしてしまいます。


ベンジャロン焼きは専門店や市場、ショッピングモール内のショップなどで購入でき、値段はピンキリ。プリント転写の大量生産品もかなり出回っているようなので、手書きのものを購入したい方はご注意くださいね。


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ところでワット・アルンの仏塔をご覧になったことがありますか? その表面に埋め込まれている陶磁器の破片は、ベンジャロン焼きが確立する以前に中国から輸入したもので、運ぶ際に割れてしまったものを装飾として再利用しているんだそうです。


BTSプロンポン駅近く「Stella Art Cafe」で絵付け体験をしよう


ベンジャロン焼きの絵付け体験をできる場所としてもっとも有名なのが、バンコク中心部・BTSプロンポン駅近くにある「Stella Art Cafe」。日本人女性がオーナーをしている大人気のお店です。
(※2020年にエカマイエリアにあった店舗が移転)



私は以前からベンジャロン焼きの絵付け体験に興味があったので、9月上旬にウェブサイト から体験の予約をしました。2021年10月現在は完全予約制となっています。


BTSプロンポン駅から歩いて5分ほどでお店に到着しました。かわいいターコイズブルーのエントランスが目印です。


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お店に入ると、1階には煌びやかで美しいベンジャロン焼きの作品がずらり。


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絵付け体験の料金は「器の種類」によって異なり、最安は800バーツから。体験料には器代・レッスン料・道具代・フリードリンク・窯焼き代が含まれます。


見本があるので、そのなかから気に入ったものを選びましょう。種類は大皿・小皿・カップ&ソーサー・マグカップ・レンゲ・象の置物などバラエティ豊富。どれもかわいくて決められない......! 


いやはや、困りましたね。でもこの迷う時間も楽しいんだわ♪笑


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15分ほどかけて散々迷ったすえ、普段使いができて、不器用な私でもチャレンジしやすそうだと思ったはし置き4つ(900バーツ)に決めました。柄もいろいろあるので、好きなものを選びます。


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あらかじめ絵柄がプロの職人により描かれているので、私のような絵心がない人でも大丈夫。初心者でも安心して挑戦できますね。


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茶色い線画は金液で、焼きあがるとピカピカの金色になるのだそう。


作業スペースは2階


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絵付け体験の作業スペースがあるのは2階です。私が訪問したときはほかにお客さんはおらず、ひとり貸し切りで使わせていただきました。


2階にも美しい作品が展示されています。


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机の色には30色以上ある色とりどりの絵具。スカイブルー、ターコイズブルー、レモンイエロー、マスタード、ベイビーピンク、ハニー、エメラルドグリーン......ものすごいカラーバリエーションです。


どの色を選ぶかによって、同じ柄でも個性が出そう。


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タイ人女性のスタッフさんが、絵具の塗り方や筆の使い方、失敗したときの修正方法などを優しく教えてくれました。適切な水分量が大切で、濃すぎても薄すぎてもよくないとのこ。これは案外難しいかも。


焼き上がりの色見本もあるので参考にします。


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それではさっそく絵付け体験スタートです!


配色はどうする?無心に作業に没頭する時間が楽しい!


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まずは見本を参考にして、頭を悩ませながら色の配分を考えました。私はアートのセンスとか皆無の人間で、パっといいアイデアが思い浮かばなかったので、色付けをしながら決めていくことに(笑)。


絵付けは想像以上に難しく、とくに水分量の調整に苦戦しました。薄すぎたり、濃すぎたり......失敗した場合は、綿棒やペーパーで拭き取って修正することができます。


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ひとりモクモクと作業に没頭したのですが、これがめちゃくちゃ楽しかった......! びっくりするほど時間が経つのがあっという間です。


途中で作業に疲れたら、ひと息ついてフリードリンクをいただくことができます。これはうれしいサービスですね。


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みっちり3時間かけてなんとか完成。なんなら時間が足りないくらいでした。あ~、ほんと楽しかった! 達成感で心が満たされました。


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無料サービスで、記念にタイ語か英語で名前や日付などの文字入れをしてくださるとのこと。私ははし置きの側面に英語で「Bangkok」、タイ語で「クルンテープ」といれてもらうようお願いしました。


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あとは焼き上がりを待つだけ。どんな仕上がりになるのかワクワクです!


1週間後に引き取り


完成品の引き取りができるのは、およそ1週間後。完成した箸置きは、茶色い線画がキラキラ輝く金色に変貌をとげて、とっても華やかになっていました。焼きあがると印象がまったく変わりますね。


どうでもいい情報ですが、左から1番目が「タイのフルーツ」、2番目が「タイのビーチ」、残りふたつは「タイと日本の融合」をイメージしたつもりです(笑)。センスがいい方ならいったいどんな配色をされるのか気になる......


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私の塗り方が雑すぎてムラが多くなってしまいましたが、それでも大満足の仕上がりです。お願いしていた文字入れもばっちり。


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一生の思い出になるすてきな体験ができました。世界にひとつだけのオリジナル箸置き、わが家の食卓でこれからたくさん活躍してくれることでしょう♪ 使うのが楽しみです。


ちなみに早く作品を受け取りたい方は、追加料金を払えばExpress Bake(特急窯焼きサービス)を利用でき、翌日の夕方に受け取れるとのこと。日本へのEMS配送も可能です。


また現在は自宅でも絵付け体験が楽しめる「ベンジャロンキット販売」もはじめられたのだそう。詳しくはお店のウェブサイトやインスタグラムをご確認ください。


■Stella Art Cafe
・住所: 1/27 Sukhumvit 30 Alley, Klongton Klongtoei Bangkok 10110
・アクセス: BTSプロンポン駅から徒歩約5分
・営業: 月曜~金曜日 10:00~18:00
・定休日: 土曜(要確認)と日曜
・予約・問い合わせ: ▶ウェブサイト  ▶facebook  ▶instagram

まとめ


タイの美しい伝統工芸「ベンジャロン焼き」は食卓のアクセントになり、普段使いはもちろん来客用にも使える優れもの。プレゼントやおみやげにもおすすめです。ベンジャロン焼きのカップでお茶をしたら、貴族のような気持ちになれるかもしれません♪笑


絵付け体験は数時間でできるので、タイ旅行でサクっとスケジュールに組んでみるのもありです。新型コロナウイルスの影響でまだ自由に旅行ができませんが、事態が収束したらぜひタイにきてベンジャロン焼きに触れてみてくださいね。


それでは皆様、また次回の記事でお会いしましょう!


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ぴっぴ さん

タイ・バンコク2特派員のぴっぴ さんが現地からアジア地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

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名前:ぴっぴ さん

ぴっぴ さん

岡山県出身。世界一周経験のあるバンコク在住ブロガー。2019年9月より夫の海外赴任にともないタイにお引越し。中南米やアフリカ、中東を含む世界41ヵ国100都市以上を訪れた旅好きです。バンコクは世界有数の国際都市でありながら、歴史ある寺院や屋台文化、東南アジアらしい混沌とした路地など新旧が共存する懐の深い場所。世界中を旅したけど私はやっぱりバンコクが一番好き! 現地の観光・文化・グルメなど在住者目線の生の情報を随時お届けします。個人ブログTwitterでもタイ生活のいろいろを発信中。 DISQUS ID @disqus_dgZksfpphN

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