バンコクが洪水で沈んだら!? - エキシビジョン「Sinking City Let's Panic!」

公開日 : 2011年11月15日
最終更新 :

現在、ナショナルスタジアム前にあるBACC(Bangkok Art & Culture Center)で開催されているエキシビジョン「MUENG JOM NAM Let's Panic!」。英題は「Sinking City Let's Panic!」といい、タイトル通り「洪水で沈んだ都市」がテーマとなっている、いま話題の展覧会です。

BACCと若手大学講師やデザイナーからなる非営利組織Design for Disastersによる共同企画で、15の異なるジャンルのアーティストによる15作品が「止まない雨、沈んだ都市」「沈んでいく。。。避難するのはサバイバルと同じ?」「食料がない。どうしよう?」「病と怪我」「未来の為のデザイン」という6つのカテゴリーに分けて展示されています。

そもそもこの洪水の元凶となる大雨が始まる以前より準備されていたものなのですが、洪水自体を楽しもうとする作品、気の抜けたユーモア溢れる作品や、洪水と津波を混同して悲観的な作品などを見ていると、まるで今回の騒動で見えてきたのタイ人の洪水観を凝縮したかのよう。一部作品を紹介していきます。

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(By Krit Ngamsoom)チューブを使った水上用の乗り物。既に洪水になっていたアユタヤに持って行き、試運転している様子のビデオも同時上映。二人乗り用なのですが、一人一足しか使えず、まったり運転。

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(By Jitsing Somboon)バンコクの若者に人気のファッションブランド、プレイハウンドのカリスマデザイナーWongの作品。防水対策済みの救急車(?)に、一目でプレイハウンドのものだと分かるプリント入りのレインコートなどが並びます。こんな時でもファッションは大事とのこと。

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(By Sorrawis Insiriphong)マイクに向かって話すと、声が水中を通して相手に伝わるというソニックワーク。水没後、最後に水中で話す言葉が作品のテーマ。

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(By Yongvit Santanaphanich)洪水になり、ボートで街並みを進んで行くと、パパラッチや蛇などに遭遇するという、3Dアニメーション作品。現実に近いかも。

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雨を空に返すことができるかも。。。なんてイマジネーションを再現したインタラクティブな作品。雨が降り注ぐ映像に、自分の動きが反映されます。

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(By Porntaweesa Rimsakul)モニターをスライドしていくと、大雨に始まり、洪水が来て、パニックになり、やがて洪水が去って行くという、アヌサワリー(戦勝記念塔)付近のある一日の様子を見ることができます。グラフィックが映画のワンシーンの様にリアル。

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オープニングが行われたのは、バンコクに洪水が迫り緊迫した空気が張りつめていた10月20日。元バンコク都知事、現アジア防災センターのディレクターとして洪水対策を行っているBhichit Rattakul博士がセレモニーに参加するということで、大勢のマスコミが取材に訪れていました。でも、「不謹慎」といった雰囲気が無いのはさすがタイ!?

エキシビジョン最終日は当初の11月末から2012年1月28日へと変更になりました。万が一洪水に伴い政府の公休日が新たに取り決められると、BACCも休館となるのでご注意下さい。

Sinking City Let's Panic!

by DESIGN FOR DISASTERS

2011年10月20日〜2012年1月28日(月曜休館)

@バンコクアート&カルチャーセンター(BACC)8階

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