【メリーランド州ボルチモア】入館無料!ウォルターズ美術館を満喫しよう

公開日 : 2022年06月12日
最終更新 :

ボルチモアの文化・歴史地区として名高い、マウント・バーノン地区Mount Vernon。ワシントンDCの有名なオベリスクよりも古いワシントン・モニュメントを中心に、歴史的な建物や美術館などの見所が数多く立ち並んでいます。今回はそのひとつであるウォルターズ美術館The Walters Art Museumの内部を紹介します。
(撮影・掲載許可済)

ウォルターズ美術館の入口
ウォルターズ美術館の入口

■ウォルターズ美術館とは

美術収集家であったウォルターズ父子 William and Henry Walters が所有していた、2万点を超える膨大な美術コレクションが1934年にボルチモア市に遺贈されたことで開館した美術館です。2006年10月から入館料の無料化が始まり、来場者の大幅な増加につながりました。現在は3万6000点以上のコレクションを所有しています。

1909年築のパラッゾ館の外観
1909年築のパラッゾ館の外観

■ギャラリーの内部

現在のウォルターズ美術館は5つの隣り合う建物からなっています。うち3館が展示ギャラリーで、2館は事務局として使われています。1974年建築のセンター通り館Centre Street Buildingは現代建築風の外観で、現在は美術館の入口はこちらからとなっています。古代美術や企画展のスペースとなっています。棟続きのパラッゾ館Palazzo Buildingは1909年に建てられ、17世紀のイタリアのジェノアの宮殿のデザインを模しています。ヨーロッパ絵画(ルネッサンス、バロックなど)のコレクションとヨーロッパ風の豪華なインテリアが楽しめます。
パラッゾ館からアジア美術のコレクションがある展示室を通ると、3つめのハッカーマン・ハウスHackerman House Mansionにつながります。ここは19世紀のボルチモアの上流階級のタウンハウスを保全したもので、窓が多く、美術品に囲まれた当時の邸宅の雰囲気を再現しています。鮮やかな色彩に彩られたイタリア陶器(マジョリカ)のコレクションが2022年8月7日まで展示されています。

パラッゾ館の吹き抜け(回廊)
パラッゾ館の吹き抜け(回廊)
ヨーロッパ絵画の展示室
ヨーロッパ絵画の展示室
展示室の絵画だけでなく、部屋の装飾や天井にも注目
展示室の絵画だけでなく、部屋の装飾や天井にも注目
アジアの仏教彫刻を中心とした展示室はモダンな内装
アジアの仏教彫刻を中心とした展示室はモダンな内装
ハッカーマン・ハウスはボルチモアの上流階級のタウンハウスを補修した建物
ハッカーマン・ハウスはボルチモアの上流階級のタウンハウスを補修した建物
メリーランド州は牡蠣の産地でもあり、19世紀には多くの牡蠣皿が作られた
メリーランド州は牡蠣の産地でもあり、19世紀には多くの牡蠣皿が作られた
ウォルターズ美術館(The Walters Art Museum)
住所
600 N. Charles St., Baltimore, MD 21201(※タクシー利用の場合は、10 W. Centre Streetを指定すると、美術館入口に近いです)
開館時間
水・金・土・日曜日 10:00~17:00、木曜日 13:00~20:00
休館日
月・火曜日
入館料
無料

筆者

アメリカ・メリーランド州特派員

ベスト加島 聡子

神奈川県出身で、在米20数年になります。現在メリーランド州北東部の町で、家庭菜園とクラフトアートを楽しんでおります。

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