ヘレニック・モーター・ミュージアム

公開日 : 2011年03月31日
最終更新 :

 3月2日、テオドロス・ハラギオニス氏の貴重なカーコレクションを一堂に展示した「ヘレニック・モーター・ミュージアム」が開館しました。国立考古学博物館の近くです。19世紀末、20世紀初頭の古く希少な車両が豊富に展示されています。

 マセラッティ、ロールスロイス、メルセデス、フェラーリなど、主にヨーロッパの歴史あるメーカーの素晴らしいコレクションが、一堂に集められた見ごたえのある博物館です。

 俳優ポール・ニューマンが所有していたメルセデスSLや、レッド・ツェッペリンのヴォーカリスト、ロバート・プラントが所有していたクライスラー・インペリアルなども展示されています。

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 博物館の展示面積は30,000㎡。アシニアン・キャピタル・ショッピングモールの3Fから5Fが博物館スペース。地下にパーキングや、カフェ、ミュージアム・ショップ(3F)もあります。パーキングのエリアまで、スパ、モナコ、シルバーストーンなどと名づけられており、オーナーのクルマ好きがよくわかります。彼自身、カーレースに参加していたそうです。

 4Fが博物館の入口。入館料は大人8ユーロで、子供、学生、シニア割引などがあります。4Fのコレクションの半分のスペースを見たら、エレベーターで5Fへ。このフロアの展示車を全て見て、再び4Fに降り、残り半分のスペースを見学。そして3Fに降り、フロア全てを見ると、ミュージアムショップやカフェ、出口に抜けるという巡回路になっています。階段、エスカレーターもあり、トイレは3Fと4Fにあります。3FにはF1シュミレーター(火~金12~20、土日10~20時)もあります。  

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 全部で約300台のコレクションですが、シーズン毎に展示する車両を入れ替えていくそうです。往年の銀幕スターが乗車したクルマなども。下の画像はAmerican La France 1918年製。メルセデスのつくった初期モデルを、当時のアメリカの税制の爆発的な引き上げを考慮して、アメリカの会社で製作したものだそう。俳優ジャック・レモンが映画の中で乗車したクルマ。とても優雅なデザインです。

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 続いて、アメリカのNash Open Tourer(1926年)。オレンジと白のカラーコンビネーションも見事。タイヤまでオレンジが効いていてお洒落。4Fは、19世紀末や20世紀前半に生産されたクルマのコレクションがメインです。

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 下の画像は、イギリスのBristol 405 Saloon。1955年製。ブリストルは元々、飛行機のメーカーでしたが、次第にクルマをつくるようになり、このモデルは53~58年にかけてつくられたもの。クルマの内部のシートや計器もすごく精密にできていて、しかもスタイリッシュです。

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 ドイツのMercedes Benz 300 SL Gullwing。1955年製。美しい曲線のデザインに見とれ、ずっと眺めていたくなります。これが俳優ポール・ニューマンの所有していたもの。

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 イギリスのJaguar E-type Fixed Head Coupe 1964年製。全てのジャガーの中で最も美しく、有名なモデルのひとつ。

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イタリアのDino 246 GTS。1974年製。エンツォ・フェラーリの若くして逝った息子ディノの名をとってつくられ、これは全てのディノの中で、とても人気のあるモデル。

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 他にも素晴らしいコレクションがいっぱい。このような博物館はどこでも郊外にあることが多いですが、都心にあるというのも訪ねやすいです。オーナーのテオドロスさんも、アテネの中心地に展示して多くの人にみてもらいたいという気持ちがあったと述べています。オープンして数日後に行きましたが、外国から来ていた人もいました。また小さな男の子も多かったです。皆、とても興奮していました^^ カーマニアには必見のスポットです。

住所 : Ιουλιανού 33 - 35 & Γ' Σεπτεμβριου 78 

     (イウリアヌー33−35 & トゥリティス セプテンヴリウ78)

      最寄り駅 イサプ「ヴィクトリア」駅、メトロ「オモニア」駅

TEL : 210 7279 918

開館時間 : 火~金12~20時、土10~20時、日10~18時 月曜休館

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