噂のエティハド航空で日本へ一時帰国

公開日 : 2010年07月10日
最終更新 :

 ただいま日本に一時帰国中。今回はアラブ首長国連邦(UAE)の国営航空会社エティハド航空で帰りました。昨年イギリスのリサーチ会社Stytraxと1600万人のユーザーにより「ワールド ベスト ビジネスクラス」に選ばれたという噂のビジネスクラスシートを体験。180度フルフラットシートを採用、また全てのシートにパーテーションがあり、ほぼプライベートな空間でリラックスできます。そして個々のシートが前後に半分ずらして配列されているため、全シートがアイルシート(隣の席などを気にすることなく通路に出られる)配置になっています。

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 エミレーツ航空やカタール航空と同じ中東系のエアラインで、アテネからはアブダビ経由で2月初旬より中部国際空港に就航、3月末より成田に就航しました。

 以前まで使っていたエミレーツがセントレアから撤退してしまい、その代わりエティハドが就航、ビジネスクラスの評判がとてもよかったのでぜひ乗ってみたいと思っていました。アテネからのビジネスクラスは日本で買うよりかなり安いし、何よりこの円高で日本のクレジットカードで支払えば、08年夏ごろまで続いていた円安ユーロ高の際のエコノミー席の値段と5万円くらいしか差がないのです。

 トップの画像はシングルシート。私が搭乗したエアバスA330-200のビジネスはシングルが16席、中央にはカップルシートともいうべきペア席(下の画像)が3席(6人分)という配列。ペア席は新婚さんの旅行には最高ではないでしょうか♪

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 シート自体はパーテーションのある構造のため、通常のビジネスシートより幅が狭いですが、それでも快適さは抜群です。通常モード、リクライニングのリラックスモード、そして睡眠時に完全にフラットになるベッドに早変わり。いくらリクライニングしてもやはりフラットになるのとは雲泥の差!本当に熟睡できました。

 シートはマッサージチェアになっているし、通常モードでも足が上におけるので、むくんでしまうことがありません。足の下はストレージ空間で、いちいち上の荷物置き場から出したり入れたりしなくても、機内で使いたい細々としたものを入れておくことができるのは女性には便利です。食事の際のテーブルもぐるっと回転するので、食器をさげてもらう前でも反対側にぐるりと回して席をたつことができたりと細かな設計の配慮がたくさん。アメニティも充実です。

 映画は日本語字幕や吹替でたくさんあるし、最新の電子機器の充電もできるし(ほぼ全てのプラグに対応)至れり尽くせりです。

 写真だと角度によって全てがおさめきれないので、詳しくはこちらからご覧ください。シートの素晴らしさがよくわかると思います。トップ画像の下部のExplore Pearl Business Class in our interactive tourをクリックすると動画でも見ることができます。

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 アテネからアブダビは4時間半のフライトなので、この最新型のシートではありませんでしたが、それでも日本語字幕の映画がたくさん用意されていました。現時点でこのパール ビジネスクラス(フラットベッド)は、広胴型の機種エアバスA340-500、エアバス A340-600、エアバス A330-200、ボーイングB777で使用されています。セントレアへはエアバスA330-200だったのでこの最新シートの快適さを実感できました。アブダビからの長距離フライトはほぼこのシートが採用されているようです。

 エミレーツも初期は乗務員のサービスやパーソナルテレビなどとても充実していましたが、ドバイバブルの崩壊に伴ってどんどんサービスが低下していき、機材も古い型に変更されたりとさんざんでしたが、エティハドはオイルリッチなアブダビの国営ラインということでハイレベルなサービス、設備はどこもかしこも最新。

 最新のF1サーキットなどバブリーなアブダビの空港では待ち時間がたった1時間半。あっという間でしたがビジネスラウンジにはシックスセンススパがあり、無料でエステやマッサージを受けられます。

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 乗務員の教育もとてもしっかりしていて、シャンペンやワインの注ぎ方からして違う!世界で初めて5つ星ホテルでの勤務経験のある料理人をクルーとして雇っているので食事も美味しかったです。セントレアまでは11時間半のフライトですが、途中、北京にワンストップします。びっくりしたのはほぼ満席だったビジネス、欧米系や中東系のビジネスマンが大半でしたが、私以外の全員が北京で降りてしまいました。もはや日本のデトロイトと呼ばれたトヨタ周辺ではなく、みな北京へ。いまの世界経済は中国頼みだという現実をまざまざと見せ付けられました。

 清掃や乗務員が完全に入替わるので、1時間ほど北京にストップしますが、もちろんそのまま搭乗していられます。北京=名古屋は2時間半のフライトなのでビジネスに誰も乗ってきませんでした。なので窓際の席に移動でき、乗務員が入れ替わり立ち代りサービスしてくれて、シャンパンやら日本酒やら飲みすぎました^^;食事は懐石料理。私の大好きな日本酒「久保田 千寿」が出たのも嬉しかったです♪ 帰途のセントレアからアブダビは21:30発、北京にワンストップして、アブダビまで14時間。アブダビで3時間待ちでアテネへ5時間のフライト。翌日の13:30に到着です。長い旅路もこのシートなら楽しめます。

  様々なエアラインで活躍した人材を集めて立ち上げられた会社ということで、今後もいろいろと期待できそうです。

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