アテネ・クラシック・マラソン 田上麻衣さん優勝!

公開日 : 2008年11月10日
最終更新 :

 昨日11月9日に行われたアテネ・クラシック・マラソンで、女子の部は日本人の田上麻衣さんが2時間36分58秒で優勝しました!3位にはギリシア人女性のヨルギア・アバズィドゥさん(2.40.53)。男子はケニアのニコラス・ポール・レクラアさん(2.12.42)が優勝。ケニア勢が上位を占め、日本人では末次巧幸さんが7位(2.17.10)。今年は約1万人が参加したということです。

 ギリシアはマラソン競技発祥の地。紀元前490年、アテネに進撃しようとしたペルシア軍を相手に、ギリシア人とプラタイア人連合軍が勝利しました。この勝利をアテネに伝えるため、伝令フィディピディスは42.195kmをひた走り、到着して伝え終えた後、息をひきとったという伝説があります。この功績を元にオリンピックのマラソン競技の規定距離が決められたのです。04アテネ五輪もほぼ同じ道筋を辿りましたが、毎年、秋に行われるアテネ・クラシック・マラソンもこのコースを走ります。

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 マラソーナからスタート、ティンヴォス・マラソーナ⇒ネアマクリ⇒アギオス・アンドレアス⇒マティ⇒ラフィーナ⇒ピケルミ⇒パリーニ⇒スタヴロス⇒アギア・パラスケヴィ⇒ホラルゴス⇒パパグゥを通り、都心のパナティナイコ・スタジアムがゴール。かなり高低差のあるハードなコースとして有名です。

 私の住むアギア・パラスケヴィは通過地点。メソギオン通りに出ると、次々と走り来るランナーを見ることができます。友人のフリストス(クリス)が参加したので、今朝は慌てて起きて、写真を撮りに行ったのでした。

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 ゴールのパナティナイコ・スタジアムは紀元前331年に建設が始まりました。後に大富豪イロド・アティコスが大理石の観客席を寄付したらしいですが、現存していません。

 ここで第1回近代オリンピック(1896年)が開催されましたが、その前年に古代の競技場に近い形に復元されたものです。この際も良質の大理石をふんだんに使い、大富豪アベロフがかなりの援助をしたということです。約5万人を収容。04アテネ五輪では野口みずき選手がトップでスタジアムに入場し、テープを切った場所です。

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 アテネ・クラシック・マラソンにはハイレベルなアスリートも世界中から集結します。クリスも無事完走。彼のフルマラソンのベストタイムは3時間35分。今回は大会前から腰が痛かったらしく、3時間43分でフィニッシュ。あまりいいタイムではなかったようですが、完走できて満足しておりました。

 パナティナイコ・スタジアムからはアクロポリスもきれいに見えます。

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 フルマラソンはムリだけど、パナティナイコ・スタジアムでのゴールを体験したい!というランナーのために、最終パートの10kmだけを走るコースや、アクロポリスなどの観光名所を中心に楽しみながら走れる5kmコースも用意されていますので、興味を持ったランナーの方はぜひ来年参加してみてください!

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