映画も公開されたので 行ってみましょうアルジール
アスタナっ子の街の人達の足として、以前バスを紹介しましたが、更に旅人に有益なタクシーアプリを紹介します。
『Uber』も勿論使えますが、より長距離に適しているのが『inDriver』です。
使い方は非常に簡単です。
アプリを起動して名前と電話番号を登録します(SIMカードは簡単に、そして安く買えるのでそれはどこかで書きます)。
Aの「Откуда」に「乗りたい場所」を記入
Bの「Куда」に「行き先」を記入
「Цена」に値段を入力
「Заказать」ボタンを押すと情報が発信されます。
このアプリを使っているタクシーの運転手からコールバックがあり交渉成立です。
下の写真の「Межгород」画面では予め日時指定で予約しておく事も出来ます。
早速このアプリを使って、目指すはアスタナの西南西35kmアクモル村です。
アスタナを出て10分も走れば、地平線まで見渡せる様な大草原。
大草原の小さな街。広い国土が羨ましい限りです。
交渉通りの2500テンゲ(約800円)で到着したのは『АЛЖИР』(正式名称はМузейно-мемориальный комплекс жертв политических репрессий и тоталитаризма «АЛЖИР»「以下アルジール」)です。
日本語的には政治犯犠牲者記念博物館といったところでしょうか。
以前紹介した、アスタナ特配員記事があるのでそちらもご参照下さい。
スターリン体制下 妻たちの強制収容所「アルジール」
https://tokuhain.arukikata.co.jp/astana/2015/05/post_71.html
2007年にオープンしたこの博物館は、スターリン時代に政治犯として逮捕された方の、その家族の女性達の強制収容所の記念碑として設立されました。
当時の方々のパスポート、逮捕に至った罪状の書面、収監時に取り上げられた物品など生々しく展示されています。
彼女らが(政敵として陥れられた政治犯だとすれば当然かもしれませんが)相当なインテリだった事も伺え、胸が痛みます。
ソ連・ロシア研究者ならずとも、人類の歴史を知る上で一見の価値のある博物館です。
何故また今回、こうして『アルジール』の事を紹介したのか
実は先日、韓国・仁川空港からカザフスタン・アスタナ空港へのエアアスタナ機内で、同名の映画を観たからです。
モスクワでモデルとして働くスベータ。
ある日の勤務中、彼女に電話が入る。
「おばあさんが病気で大変だ」。
すぐさまおばあさんの元に向かうスベータ。
緊迫する手術を終え、何とか一命を取り留めるおばあさんはスベータに最後の望みを話す。
「ある兵士を探してほしい」
スベータの元にある祖母の手帳に記された、ラーゲリで過ごした艱難辛苦の数々、皆命懸けで生きていた時代に、多くの女性や子供を救ったそのカザフ兵。
こうして祖母の願いを叶えるべく、スベータはカザフスタンに飛ぶ。
彼女の祖母、そして謎めいた兵士の正体は一体・・・
と、あらすじはこんな感じですが、カザフスタン制作の映画(2017年)だけあって、まさに現在のアスタナ市内の美しい景観も見る事が出来ます。
カザフ人的ソ連史観ーカザフ人的に見た白系ロシア人に対する感情ーも見え隠れしていて良い作品です。
日本での公開は今のところないのかも知れませんが、興味のある方はググってみて下さい。
【Мемориал АЛЖИР】
住所:Акмолинская обл.,Целинградский р-н, а. Акмол, ул. Линейная, строение 2Б.
営業時間:火〜日 9:00ー18:00(月曜定休)
入場料:
HP:http://museum-alzhir.kz
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