一回計って一回幾ら 秤で始めるサービス業

公開日 : 2017年09月27日
最終更新 :

ある日散歩をしている時の事。

旧市街の自動車道を渡る地下歩道の出口が賑わっています。

何かと思ったらちょっとした物売りの人たちが集まっていました。

地下歩道内には商売禁止の看板が貼ってありますが出口はOKという事なのでしょうか。

18-01.jpg

体重計を前に少年が佇んでいます。

どうやら体重測定の商売。

一回の体重測定で50テンゲ(約18円)だそうです。

少年だけではなく、おじさんやおばさんも、体重計を前に座ってる人達を、しばしば道端で見かけます。

18-02.jpg
18-03-2.520t.jpg

実際の話、例え一回の測定量が50テンゲで破格だとしても、道端で体重計を計りたい等という酔狂な人はいるのでしょうか。

私は取材を兼ねて少年に近づいて行くと、私より先におばさんが料金を払い、嬉々として体重計に乗っています。どうかしています。

18-04.jpg

私が少年に話しかけると、どうやら彼はカザフ語しか分からないらしく、隣のおばさんが私の話すロシア語と少年の話すカザフ語を通訳してくれます。

おばさんは私を日本人と認めて、楽しそうにしていましたが、少年はちっとも面白そうな雰囲気はありません。

18-05.jpg

この少年の商いの実態は何なのでしょう。

ムスリムにおける喜捨みたいなものなのか、単なる児童労働の問題か、詳しい事は分かりませんでしたが、少年は立派に、今日もどこかで体重計を抱えて道行く人々と渡り合っていくのでしょう。

18-06.jpg

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。