一回計って一回幾ら 秤で始めるサービス業
ある日散歩をしている時の事。
旧市街の自動車道を渡る地下歩道の出口が賑わっています。
何かと思ったらちょっとした物売りの人たちが集まっていました。
地下歩道内には商売禁止の看板が貼ってありますが出口はOKという事なのでしょうか。
体重計を前に少年が佇んでいます。
どうやら体重測定の商売。
一回の体重測定で50テンゲ(約18円)だそうです。
少年だけではなく、おじさんやおばさんも、体重計を前に座ってる人達を、しばしば道端で見かけます。
実際の話、例え一回の測定量が50テンゲで破格だとしても、道端で体重計を計りたい等という酔狂な人はいるのでしょうか。
私は取材を兼ねて少年に近づいて行くと、私より先におばさんが料金を払い、嬉々として体重計に乗っています。どうかしています。
私が少年に話しかけると、どうやら彼はカザフ語しか分からないらしく、隣のおばさんが私の話すロシア語と少年の話すカザフ語を通訳してくれます。
おばさんは私を日本人と認めて、楽しそうにしていましたが、少年はちっとも面白そうな雰囲気はありません。
この少年の商いの実態は何なのでしょう。
ムスリムにおける喜捨みたいなものなのか、単なる児童労働の問題か、詳しい事は分かりませんでしたが、少年は立派に、今日もどこかで体重計を抱えて道行く人々と渡り合っていくのでしょう。
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