ラピュタとも呼ばれるアスタナのピラミッド 平和祈る白い鳩が130羽☆
黒川紀章の都市計画によりつくられた斬新な建物あふれるアスタナの新市街は、街全体
がテーマパークの様と例えられたりしますが、中でもこの建造物は忘れてはなりません。
大統領宮殿横の大きな橋を渡ると突如現れるのがこれ。何処かで見たことあるような...。
皆から"ピラミッド"と呼ばれるこのあやしげな建物は「平和と調和の宮殿」といいます。
実はこちらも、これまで紹介してきた不死鳥の心臓「バイテレク」や王様のテント「ハ
ーン・シャティール」を設計した英国の建築家であるノーマン・フォスターによるもの。
2006年に完成し、フィボナッチ黄金比に基づいて造られたというこだわりの一品です。
ということでアスタナ特派員、早速潜入してみました☆
まずは左手にあるKACCAでチケットを購入しましょう。大人500テンゲ、5~12歳まで
300テンゲ。ここでガイドをお願いすると、無料で露英のガイドさんをつけてくれます。
建物内は入り組んだ階段が印象的。外はシンプルでも内部は意外と複雑な構造なのです。
地下にはきれいなコンサートホールも。先日は韓国のJAZコンサートがありましたよ。
1階にはピラミッドが造られたいきさつについてのパネルがあり、解説してもらえます。
さすが世界七不思議のひとつ。設計図もとても神秘的。右側の彼は宇宙人でしょうか?
ピラミッドに刻まれているのは、カザフ南東部タムガリ峡谷の岩絵。同所では、遊牧民
によって石や金属で彫られた、動物や当時の人々の暮らしぶりなど5千点が見られます。
VTRには...おっと小泉さん。ピラミッド完成間近の2006年にアスタナを訪問した
らしく、その時の動画が流れてました。画面右下にはわれらがアイドルゆきひょう君!
二階は広い吹き抜けホールになっています。青を基調とした開放的な空間が広がります。
ここの奧には、カザフに住む各民族の衣装の展示のほか、レプリカではありますが、な
ぜかエジプト考古学資料の展示も。ん~、それにしてもなぜピラミッドなのでしょう?
さあ皆さん!ここでは面白いレアなエレベーターを体験できますよ。ナント世界に欧州
と米国を含めたった4台しかないという、垂直ではなくナナメに登っていくすぐれもの。
重力が上下左右にかかる不思議な体験について、友だちが「ラピュタのようだ」と言っ
ていました(ラピュタにそんなシーンありましたっけ?)。そして辿り着いた先には...。
ここは巨大な宇宙船の中なのだろうか...と思ってしまう奇妙な空間を目の当たりにし、
まるでマウリッツ・エッシャーによる無限階段に迷い込んだかのような感覚を覚えます。
そのようなふわふわした感覚な中ようやく最上階に。ここで再び急に視界が開かれます。
まさに"四角すい"の頂点。ブルーの壁面から日が差し、壁面には平和の象徴と言われる
白い鳩。この自由に空を飛びまわる鳩も「ラピュタのよう」という言葉を裏付けますね。
パッパーパパーパーラパーララッパー♪というパズーのトランペットが聞こえてきそう。
大空へ羽ばたく130羽に囲まれた中央の円卓には席が46。実はここに上座はありません。
宗教は違えど皆対等の立場なのです。宮殿の構想は、2003年にアスタナで初めて開かれ
た「世界伝統宗教指導者会議」でナザルバエフ大統領により出された提案に基づきます。
宗教会議は3年に1度開かれ、前回2011年には日本の久邇邦昭神社本庁統理をはじめ世界
40か国85団体が招かれました。宗派の違いを乗り越えて手をつなぐのがテーマなのです。
上の黄色いきらきらは太陽。遊牧民であるカザフ人は太陽へのリスペクトも忘れません。
以上、アスタナの草原にとつぜん現れたピラミッドのお話しはおしまいです。天気の良
い日は市民のくつろぎの場所に。中央アジアのパワースポットに是非お越しくださいね☆
【Palace of Peace and Reconciliation】
Address:Аstana, Tauelsyzdyk street,57
Phone:8 (7172) 744 653
Website: http://www.astana-piramida.kz/Default.aspx
admission fee:Adults 500tg, Kids (5~12) 300tg, Kids (until) free
War veterans, veterans of wor and disabled persons free
Hours:10:00-20:00 in Summer, -18:00 in Winter(7 days a week)
【記載内容について】
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