スイスのマスク事情、特に in アッペンツェル

公開日 : 2020年07月20日
最終更新 :

これまでは、WHOを始め、スイス連邦政府も「マスクの効果が定かではないし、危険性も否定できないので、着用することはない」という姿勢でした。

私の周りのスイス人たちは口を揃えて「マスクなんて気持ち悪い」「マスクなんて効果もないし、あんなのをつけるのは頭がおかしいからだ」と苦虫を噛むような表情で訴えていたので、6月末までは街でも電車やバスの中でもレストランでも、マスクをしている人を1時間に2-3人見たらすごい、という印象だったのですが・・・

7月6日の月曜日から「公共交通機関ではマスク着用が義務」になり、私はワクワクしていました。

・マスクを買う時間は十分にあったが、果たして人々は買ったのだろうか?

・義務を受け入れる人が何%くらいいるのだろうか?

私は、4月からマスクをコットンで手縫いしていたし、日本から送ってもらっていた使い捨てマスクがたくさんあるし、バッグに「念のため」しのばせて電車に乗りました。

すると!

1車両に10人ほど乗客がいたのですが、3両ほど見渡す限り「全員もれなく」マスクをしているではありませんか!

最寄駅から大きな駅へ行くまでの電車では、一瞬の印象ではマスク着用率100%。

大きな駅から隣の大きな駅へ行くまでの電車も、そこから職場へ行くバスもしかり・・・100%がマスクをつけているのです!

水色の使い捨てマスクもいれば、真っ黒の購入品、手縫いを思わせる個性がでる色と模様のコットンマスクなどバラエティーも豊富です。

ああ、スイス人は「義務と言われたら真面目にそれを受け入れて実行するのだな」と思い、なんだか嬉しくなりました。

ほとんどの人が、電車やバスを降りた瞬間に外していますし、顎にかけてはいますが、この着用率の高さには本当に驚くばかり。

一説によると、感染者と非感染者の両方がマスクをせず話した場合のリスクは90%ですが、両者がマスクをして話した場合のリスクは1.5%になり、さらに2mほどの距離を置くと0%になるとか。

この説の真偽はともかく、リスクをどのくらい減らせるかで第二波が来るか来ないかが変わって来ると思います。

消毒用アルコールでの手の消毒や石鹸を使っての手洗いと並行して、コロナ第二波を食い止めたいものです。

筆者

スイス特派員

ヘス 順子

スイス東部のアッペンツェルに住んでいます。日本とスイスの橋渡しになるような仕事をし、それを深めていきたいです。

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