ロックダウン緩和、その後 in アッペンツェル

公開日 : 2020年07月15日
最終更新 :

長く厳しい冬が去り、スイスに住む多くの人々が心待ちにしていた夏がやってきました。

青い空、きらめく湖畔、そして花々が美しく咲く山・・・人々が山登りや散歩に出かけたくなるタイミング。

そして、グリルの季節でもあるので、人々は火を囲んで交友を温めます。

スイス連邦政府は、今後の方針として

・人と人との間は1.5mを開ける

・距離が取れない場合はマスクを着用する

・公共交通機関ではマスク着用を義務とする

とアナウンスしました。

州によってルールが違うスイスですが、ここアッペンツェルでは1000人を超えるイベントは禁止なものの、ほとんど「規制」を感じない日々になっています。

店内の人数制限にもあったことがありませんし、コロナ前の景色となんら変わりはありません(マスク除く)。

でも、アッペンツェル・インナーローデン準州もアッペンツェル・アウサーローデン準州も、コロナウイルス感染者数は少ない方だと言えましょう。

例えば、10万人あたりの感染者数が多い州として

ジュネーブ=1000人以上

ティチーノ=900人以上

ヴォー=700人以上

などが挙げられます。

スイスの大都市はというと、

チューリッヒ=250人前後

ベルン=200人前後

という数。

アッペンツェルの2準州は

インナーローデン=120人前後

アウサーローデン=170人前後

と、少ない方ですね。

一番少ないのはシャフハウゼンで、110人ほど。

私の印象はというと、「コロナウイルスなんてインフルエンザと同じ」という認識で、挨拶のキスや握手は復活し、距離も1.5mあけることなく行動するし、旅行は定期的にしている人々と、「未知だから用心する」という認識で、ごく親しい家族以外とはキスや握手はせず、距離も置いて、州を大きくまたぐ移動は避ける人々、とったところで、どちらかというと前者が多い気がします。

とは言え、私が活動する範囲での話なので、もちろん平均値をとったわけでもなく、あくまで印象ではありますが・・・

これから国境があいたり、飛行機が飛んだりすると、夏の休暇に外国に行く人も増えてきます。

第二波が来るとしたら、この休暇などが終わる8月中旬以降に兆候が見られるのでは・・・

日々ルールが変わるので、「外国から帰ってきたら10日間の自宅待機」などもありますし、その「外国」のリストに出発前は入っていなかったのに、帰国するときは入っている、となると、10日間は学校や仕事に行けないことになるので、慎重にはならざるを得ないのが現状。

さて、スイスの夏はどうなるのでしょうか?

筆者

スイス特派員

ヘス 順子

スイス東部のアッペンツェルに住んでいます。日本とスイスの橋渡しになるような仕事をし、それを深めていきたいです。

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