アッペンツェル地方のナメクジ事情
皆さん、ナメクジと聞くと、どんな形・大きさ・色のものを想像しますか?
日本にいた頃の私なら、「3cmから4cmくらいの、細長くて、茶色とか茶色と白のシマシマとかの、カタツムリの殻がないやつ!」と答えていたでしょう。
それが......スイスのナメクジって違うんです......
あまりに気持ち悪いから写真の掲載は避けますが、ざっというと、「木より明るい鮮やかな茶色で、長さは子供だと3cmくらい、大きくなると10cmのものもおり、太さは大人の親指をゆうに超え、一晩で植物を全滅させる破壊力を持ち、その量たるや筆舌に尽くしがたい」とでも言いましょうか......
ある朝、あまりにもナメクジだらけだったので、お箸で一つひとつとってはビニールに入れてみたところ軽く700匹を超えたので、数えるのもしんどいわ、袋は重いわ中を見るのもおぞましいわで、そのアホらしい行いは中断しました。
ナメクジ除けのオーガニックの粒々を毎年使っているのですが、2020年の今年はコロナによる影響か、オーガニックのものはどこを探しても売っていません。
オーガニックじゃないものを使うのは憚られていたので放置していたら、見事に咲いていた花々はすっかり消滅し、残っているのはキラキラと輝く鼻水のようなナメクジの跡がくっきりの茎......
そんななか、ご近所さんが「オーガニックのは効かないから、うちでは使うのをやめたけど、よかったら試してみる?」と言って残りを分けてくれました!
さっそくまいたところ......
なんという色でしょうか......
だいたい薄い青なのですが、これは強烈な青ですね......
こういう色にしないと、土の上にしっかり粒があるかどうか確認できないから、意図的にこのような「花にはないであろう」色になったのだと想像します。
ご近所さんは効かない、と言っていたものの、とりあえず試したかったので撒いてみましたが......
さて、効果のほどはいかに。
明日の朝、ナメクジがいるのかいないのか、楽しみにして起きることにします。
そして、そのご近所さんがくれた、お庭で摘んだというイチゴ!
なんて赤くて、なんてふっくらしてておいしそうなことか!
もう感激です(涙)
そのままいただくか、少しカクテルにするか楽しく迷いながら過ごす午後です。
筆者
スイス特派員
ヘス 順子
スイス東部のアッペンツェルに住んでいます。日本とスイスの橋渡しになるような仕事をし、それを深めていきたいです。
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