スイスのロックダウン解除 アッペンツェルの6月、国境が開きました
2020年6月15日からはドイツ、フランス、オーストリアなどEU/EFTA加盟国とイギリスの国境も開き、いよいよ通常モードになってきています。
6月19日には、これまでの「非常事態」から「特別事態」に引き下げられるので、緊急性が低くなっていく過程にいる、と実感できることがうれしくてしかたありません。
日本からスイスへの郵便も復活したし、空の便も少しずつ増えてくるし、感謝しきり。
日本から急いで送ってもらうものはないけれど、「郵便がストップしている」という事実は重く私たちの胸にのしかかっていました。
スイスから日本へ緊急物資(手作りマスクなど)を送ろうにも送れなかったのが、ようやく送れるようになり、今度は日本からスイスへの郵便も再開したとなると「遮断されている」というような感覚が薄れていきます。
もちろん、飛行機で日本に飛ぼうものなら、2週間の隔離生活が余儀なくされているので、まだまだ心の奥では緊張感が漂っているのも事実。
日本の家族、友人たちの無事を祈るしかないのももどかしいけれど、新型コロナが落ち着くのを健康な状態で待つしかないですね。
6月22日からは1000人を超えるイベントの開催は別として、ほとんどの制約がなくなります。
第二波が来る、という噂(説?)もあるし、引き続き気をつけながら生活していく必要はあるけれど、制約のない生活がいかにありがたいかを痛感し、前よりもおおらかに生きていけそうです。
さて、スイスより物価の安い隣国に買い物へ行くことは、スイス在住の人々にとって珍しいことではありません。
アッペンツェルからなら、オーストリアやドイツに買い物に行けば、スイスにないもの、あるいはスイスにあるものでも半額近くで買えるので、定期的に買い出しに行くのです。
が、私の体験した範囲の話なので、統計を取って見たら結果は違うかもしれませんが......私の周りのアッペンツェルに住むスイス人から「ドイツ(あるいはオーストリア)に買い物に行く」と聞いたことがないんです。
私が同僚たち合計15人ほどに「いよいよ国境が開くねー! ドイツに買い物に行けるのがうれしい!」といったら「へ? なんでドイツに買い物に行くの? 近くのスーパーや市場で足りるじゃない」と、みんな決まって同じ返事をしたのです。
隣国に行くのはあくまで小旅行のひとつで、そのなかで買い物をしたり、レストランで食事したりを楽しむそう。
この意識については、これからも注目していきたいところです。
さて、いい写真がなかったので、自作のショートケーキを。
スイスにはショートケーキなるものはないので、ふわふわのスポンジケーキを焼いて、生クリームにバニラと砂糖を入れて(スイスの生クリームはほとんどお砂糖なし)作ってみました。
コンビニで「まるごとバ○ナ」とかシュークリームが買える生活が本当に羨ましいです(涙)
筆者
スイス特派員
ヘス 順子
スイス東部のアッペンツェルに住んでいます。日本とスイスの橋渡しになるような仕事をし、それを深めていきたいです。
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