スイスのロックダアッペンツェルの5月、ロックダウン緩和・第二段階
3月中旬から始まったスイスのロックダウンですが、今日、5月11日に一部が解禁されました。
義務教育の学校(州によって相違あり)、全ての小売店、レストランなど(テーブルにつき4人まで、テーブルとテーブルの間は2m開ける、立食はダメ)、博物館や図書館、公共交通機関などが条件付きで再開の運びに。
博物館や図書館は6月に再開予定だったのが前倒しで解禁になったし、小売店も再オープンしたので、街には少しずつ人が戻って来て、一時はゴーストタウンのようだったのが嘘のようです。
九州くらいの大きさのスイスではありますが、4つの言語圏があり、その言語圏の中でも山や川で遮断されていると区域ごとに風習や性格も異なるので、ざっくり「スイス人」と表すのは難しいのですが・・・
私が住んでいるアッペンツェル地方では、
・マスク着用の人を1時間に5人見かけたらびっくり
・消毒用アルコールは大手スーパー(ミグロとコープ)の入り口、薬局の入り口にあるくらい
・人々は握手やキスといった挨拶はしないまでも、友人やカップルたちは手を繋いだり腕を組んだりして歩いている
・ご近所さんたちの行動は、もうコロナ前と変わらず
という感じです。
バスの運転手さんの後ろ2mくらいはテープで仕切られていて、運転手さんとの距離を保つために座れないようになっています。
電車のアナウンスでは「人との距離が保てない時はマスクを着用しましょう」と流れています。
電車のドアには「ボタンを押さなくても自動的にドアが開きます」「指でボタンを押さず、肘で押してください」という告知が貼ってあります。
が、実際にそれを守っている人はなかなか見かけません。
チューリッヒ在住の友人たちの話はまた別なので、やっぱりここアッペンツェルの特徴なのでしょう。
それでも、人口当たりの感染者数は、アッペンツェル・インナーローデン準州もアウサーローデン準州も他州と比べて少ない方なので、彼らのやり方が間違っているとは思えませんし、郷に入れば郷に従え、という風に私も暮らしています。
私の周辺では「コロナなんてあったっけ?」という感覚の人が多い印象ですが、とはいえ、引き続き、国や州が言っていることは一応聞いて、自分の知識と感覚も大切にしながら対策をしていこうと思います。
*状況が状況のため、人物が写り込む写真撮影はしませんでした。
筆者
スイス特派員
ヘス 順子
スイス東部のアッペンツェルに住んでいます。日本とスイスの橋渡しになるような仕事をし、それを深めていきたいです。
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