満月の夜に醸造される「満月ビール」。月の神秘的なパワーを感じ・・・
アッペンツェルのビール会社Brauerei Locher社が製造している「満月ビール」。
「落ち着いたトーンの夜空に浮かぶ満月」が描かれたラベルが目印です。
voll＝満、mond＝月で、Vollmond＝満月。
どうして「満月ビール」と名付けられたかというと、なんと、満月の夜に醸造されているから。
裏ラベルには、次のような表記があります。
『満月のとき、ビール職人はこのクオリティーの高い"満月ビール"を醸造します。自然の不思議な力が、やわらかくちらちら光るような黄金色にしている、と言われています。』
一説によると、満月のパワーを浴びたビールの効果が持続するのは約３ヶ月。
なので、なるべくはやく飲んでほしい、とメーカーは伝えているそうです。
左側には、2016年と2017年の満月の日が記されています。
さて、お味はというと、アルコールは5.2%で少し高めで、ホップの香りを感じる、意外に飲みやすいビール。
Naturtrüb（ナトゥールトルゥーブ）という「濾過していない」ビールなので、もともと少し濁った色合いなのですが、夜の薄暗い光の下で飲んでいると、このような色に見えます。
原材料は、アッペンツェルの化学処理していない美味しい水、オーガニックの麦芽、オーガニックのホップ。
オーガニック製品なのも嬉しい一品です。
これは、高度の高い地方で育てられた麦芽を使用しているから。虫も生きられないため、農薬を使う必要がない、というわけなのです。
アッペンツェル地方なら駅の売店やスーパー（一部）で購入できますし、全国のCoop（一部のぞく）の店頭やロッハー社のオンラインショップでも注文できます。
Brauerei Locher AG
http://www.appenzellerbier.ch/
＊330ml入り 1.65 CHF - 2.95 CHF（約１７１円〜３０７円）
＊500ml入り 2.30 CHF（約２４０円）
2016年8月現在
店舗やセールなどの時期により価格は変わります。
筆者
スイス特派員
ヘス 順子
スイス東部のアッペンツェルに住んでいます。日本とスイスの橋渡しになるような仕事をし、それを深めていきたいです。
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