五所川原の「嘉瀬駅」にある、20年の歴史を持つアート
五所川原市を通る津軽鉄道は、レトロでかわいらしいストーブ列車が有名です。
本州最北端の私鉄として、オレンジ色の車体で太宰治の故郷を走り続けています。
(春には桜吹雪とともに最高にフォトジェニックな写真も・・・!詳しくはこちら!)
全国から鉄道ファンが訪れる津軽鉄道。12の駅(うち、9つが無人駅)のうちのひとつ、嘉瀬駅(かせえき)。
この無人駅に、20年のときを経て、今年5月に甦ったアートがあります。
先日フジテレビ系列「おじゃMAP!!」でも放送された、元SMAPの香取慎吾さんが描く『夢のキャンバス鉄道』です。
今から20年前、津軽の子どもたちと香取さんが、津軽鉄道の列車に絵を描きました。
役目を終え、すっかりサビつき、老朽化して、嘉瀬駅の傍らにずっと置いてあった『夢のキャンバス列車』。
今年5月、津軽鉄道アテンダントの方のお便りに応え、『夢のキャンバス列車』の描きなおしが実現したのです!
今回の描きなおしには、かつて小学生だった子どもたちも駆けつけ、香取さんとの再会を果たしたそうです。
青森県内では、おそらく何度も20年前の番組(そのときはSMAP×SMAP特別編)が再放送されていて、わたしも小学校のときに番組を見た記憶があります。
それだけに、20年経って『夢のキャンバス鉄道』を甦らせるということ自体、夢のような気がしました。
実際列車の前に立って、近くで眺めてみると、20年の長い月日が、ペンキを塗りなおした表面からも感じられました。
このなにもない駅で、そこだけがものすごいエネルギーを発しているように見えます。
無人駅のなかは、何十年も前に時間が止まったかのような不思議な空間。
駅のまわりにも、とくに目立った建物もなくて、車で嘉瀬駅まで行くにも、民家が密集している地域を縫うようにして向かいます。
それでも、ここに来てよかったと思わせるような濃密な何かが、このアートにはこめられているような気がするのです。
かつてこの列車を彩った子どもたちや、香取さん、それぞれの20年の濃さであるのかもしれないし、
毎日毎朝毎晩この駅を利用して通学し、視界にこの列車が必ず毎日あった近所の人たちの想いかもしれないし、
なんとか甦らせたいと願い、たくさんお手紙を書いた津軽鉄道の方の想いかもしれません。
さまざまな想いをのせて、また新たな出発をした『夢のキャンバス列車』。
嘉瀬駅に置いてありますので、津軽鉄道をご利用の方はぜひぜひ、その20年のエネルギーを肌で感じていただきたいです。
info------------------------------
津軽鉄道 嘉瀬駅
五所川原市金木町嘉瀬字端山崎269-3
営業時間:無人駅のためなし
電話番号:なし
----------------------------------
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。