見どころ満載!春を呼ぶ「八戸えんぶり」
2月17日(金)~20日(月)まで、八戸市では冬の伝統行事である
「八戸えんぶり」を開催していました。
イベント期間最終日の20日(月)、八戸市へ行く機会があったので、観に行ってみました(^^)
20日に開催していたのは、八戸市庁前広場の特設ステージで行われるえんぶりと、同じ場所で夜に火を焚いたなかで開催する「かがり火えんぶり」でした。
会場はこんな雰囲気。
「えんぶり」というのは、もともとは新春に稲作の一連の作業を演じて豊年満作を祈る祈願行事のひとつで、冬の間眠っている田の神をゆさぶり起こし、田に魂を込める儀式とされています。
八戸市は「やませ」と呼ばれる夏の冷風の影響で、作物がうまく育たないことが多く、豊作祈願であるえんぶりが発展したようです。
えんぶりは、所作がゆったりとした「ながえんぶり」と、芸能的な「どうさいえんぶり」の2つの型があります。
えんぶりを演舞する組「えんぶり組」は、八戸市内、周辺地域で32のグループがあり、1グループあたり15~30人程度の老若男女で構成されています。
笛、太鼓などのお囃子、唄い手、親方、舞いや芸をする子どもたち。
それぞれのグループによって、継承してきた歌や演技がちょっとずつ異なるのも、見どころのひとつです。
「えんぶり」の演舞には一連の稲作の所作が含まれています。
中でも見どころは、太夫(たゆう)と呼ばれる舞手が、馬の頭をかたどった華やかな烏帽子(えぼし)をかぶり、頭を大きく振る舞です。
その舞は、稲作の一連の動作である種まきや田植えの動作を表現したものです。
20日に鑑賞した「えんぶり一般公開」は、およそ1時間、1グループによる演舞でした。
ステージ上では、子どもたちが祝福芸をしたり...
えびす様が鯛を釣りあげたり...
煌びやかな衣装を身にまとって、お化粧した子どもたちの楽しそうなこと!
地域の遺産はしっかり子どもたちに受け継がれているな~と感じた瞬間でした。
八戸の子どもたちは、もしかしたら芸達者かもしれませんね(笑)
夜の「かがり火えんぶり」は、特設ステージを中心に会場の各所でかがり火を焚いて、夜のえんぶりを楽しむことができました。
あいにくの雨のなか、照明に照らされた演者さんたちの逆光がとても美しく、印象的でした。
会場には屋台も。寒かったので、おでんやうどん、お蕎麦などの温かい食べ物が軒を連ねていました。
一言に「八戸えんぶり」と言っても、その日、その場所でやる内容にも違いがあるようです。
来年は、「お庭えんぶり」というのと「一斉摺り」というのを見てみたいな~と思います!
国指定重要無形民俗文化財でもある「八戸えんぶり」。
冬でも楽しめる青森の魅力のひとつです!
ぜひ、この時期を狙って青森の魅力を発見してみてくださいね。
参考*****
八戸市観光情報サイト
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