ルーベンスのアトリエ兼住居【Rubenshuis】(ルーベンスの家)

公開日 : 2021年10月10日
最終更新 :

こんにちは。アントワープ特派員のマユミです。
ベルギーでは地域差があるものの、2021年10月1日からさらに規制緩和が進み、アントワープではほぼ通常通りです。
さて、ベルギーの特徴でもある美術の世界。アントワープでの最も有名な人は、Peter Paul Rubensになるでしょう。彼は画家としてだけでなく、7ヵ国語を操る外交官としても活躍しました。そのルーベンスがアトリエ兼住居として使っていた【Rubenshuis】(ルーベンスの家)を紹介します。新型コロナウイルスが収束したら、訪問ください。今回の写真はすべて美術館内になるため、【Rubenshuis】の承認を事前に得ています。

■【Rubenshuis】(ルーベンスの家)

16・17世紀の世界的に有名なバロック画家だったPeter Paul Rubens(1577-1640)。彼の家、【Rubenshuis】(ルーベンスの家)は、アントワープの中心地にあります。当時ここはルーベンスが家族と暮らす住居、そして同僚やアシスタントと一緒に絵を描いたアトリエでもありました。彼の広範な作品のほとんどは、ここで生まれています。1946年以降、美術館となった【Rubenshuis】には興味深いコレクションがあるだけでなく、ルーベンスがどのように生活し、働いたかを知ることができます。彼の作品は、400年以上にわたって芸術家や芸術愛好家に影響を与えてきました。

Rubenshuis(ルーベンスの家)
住所
Wapper 9-11,2000 Antwerpen
電話
03 201 15 55
営業時間
10:00~17:00
休業日
毎週月曜日、1月1日、5月1日、Hemelvaartsdag(キリスト昇天祭)、11月1日、12月25日
公式ウエブサイトURL
https://rubenshuis.be/en
入館料
€12
*事前にオンラインでチケット購入の必要があります。公式ウェブサイトを確認してください。

■ヨーロッパ遺産賞/ヨーロッパノストラ賞 

2020年のヨーロッパ遺産賞/ヨーロッパノストラ賞では、【Rubenshuis】がその柱廊玄関と庭園のパビリオンの修復に対して世界で最も有名な遺産賞のひとつを受賞しました。
【Rubenshuis】の印象的な柱廊玄関と庭園のパビリオンは、訪問者が再び見られるようになります。1年半後に修復は完了です。
この事業は彫刻の細部を細心の注意を払って処理し、復元。柱廊玄関は、石の侵食と汚染を防ぐためにガラスの日よけで保護されています。
ルーベンスは自分で設計し、建築家としての足跡も残しています。
・URL: https://rubenshuis.be/index.php/en/page/restoration-portico-and-garden-pavilion-completed

■自画像

有名な同僚のレンブラント(1606?-1663)と比較しても、ルーベンスの自画像は非常に少ないです。ルーベンスは4枚、レンブラントは約40枚を描いています。ルーベンスの自画像は、ルーベンスの家の中でも最も目を引くもののひとつです。また、アントワープの象徴的なアイコンとしての価値もあります。
画家、アートコレクター、夫、父、友人、建築家、外交官と、多才な人生を送ったルーベンスは1640年に【Rubenshuis】で亡くなりました。自画像にはそのすべてが集約しているように感じます。

■改修工事 

ルーベンスの家は拡大と革新を続けるため、改修工事を行います。工事は2021年秋に開始され、2024年に完了する予定です。作業の大部分は庭(後ろの部分)で継続されます。
博物館は2023年1月9日までは公開を続けます。

筆者

ベルギー特派員

マユミ・スティーブンス

ベルギー第2の都市アントワープに移住して4年目になりました。旅好きで、これまでに28カ国への滞在経験があります。

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