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アントワープから北米へ【Red Star Line Museum】

カテゴリー:交通・鉄道・航空 / 文化・芸術・美術 / 生活・習慣・マナー / 見所・観光・定番スポット 投稿日:2021年5月 7日

こんにちは。アントワープ特派員のマユミです。
まず、ベルギーでの新型コロナウイルス状況です。ワクチン接種率が65歳以上で80%に達することを見越して、政府は2021年5月8日より、飲食店のテラス席のみの営業を許可します。決断は各店主に任されていますが、テラス席の準備をしているお店も多く、若干の活気の戻りは感じられます。
さて、アントワープにはヨーロッパ第2の規模を持つ港があります。ベルギーの経済産業に大きな役割を果たしていますが、商船【Red Star Line】の功績も外せません。今回は博物館【Red Star Line Museum】を紹介します。新型コロナウイルスが収束したら訪れてみてください。

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■ Red Star Line Museum (レッドスターライン博物館)
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アントワープ港は1863年に再開され、ヨーロッパを代表する港として発展しました。その歴史に大いに貢献したのが【Red Star Line】です。1935年までの間に200万人以上の移民を北米に送ったとされます。
【Red Star Line Museum】は、アントワープから北米へ渡った移民の物語、彼らを運んだ【Red Star Line】の物語、そして彼らが旅に出た都市と港であるアントワープの物語の3つのテーマを柱に展開されています。

【Red Star Line Museum】
・住所: Montevideostraat 3 ,2000 Antwerpen
・電話: 03 298 27 70
・営業時間: 10:00~17:00
・休業日: 月曜日
・URL: https://www.redstarline.be/en
*新型コロナウイルス対策中につき、訪問には予約が必要です。随時、公式ウェブサイトなどを確認してください

■ 移民の物語
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【Red Star Line】の創業者の本拠地はPhiladelphiaで、欧州の拠点となったAntwerpとNew Yorkの間では、石油、そして労働者や旅行者の輸送を行っていたそうです。
モデルケースとして、往路アントワープから移民を乗せた船が、復路ニューヨークからは石油や物資をのせて帰ってくる......といった繰り返しの航行があったようです。最も忙しく移民の移動が行われたのは、1930年から始まった世界恐慌の頃で、職を求めた人々が大挙して渡ったとのこと。また、第二次世界大戦前にはドイツ人のユダヤ人迫害がありました。こういった背景もあり、多くのユダヤ人も北米を目指したそうです。その中には、物理学者、アルベルト・アインシュタインもいたそうです。

■ 豪華客船としての【Red Star Line】

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第一次世界大戦では、船団をLiverpoolに移動し、カナダやアメリカの軍隊を輸送したり、病院の役割も果たしたとのこと。のちにHumburgやRotterdamも拠点になったそうです。
いまから150年以上も前に、このような大型船が大西洋を横断していたことも驚きですが、図面や模型もたいへんに精密なものが残っています。
今回、写真掲載にあたり【Red Star Line Museum】から承認と、プレス用の写真の提供もいただきました。この船内部の見取り図というか、"絵"と言いたいぐらいの精密なものはお借りしたものです。模型もあわせていつまでも見ていられます。

客船内の展示が1番興味深かったので、いつくか紹介します。

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旅客船の甲板を模した展示では、椅子もクッションやカバーもすてきでした。

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壁の額の中には、右下に日本の国旗があります。
調べると、これは客船Belgenland II が1924年に世界で最初の周遊旅行を行った記念のものだそう。
カリブ海、日本、インドへの航海に133日かかり、384人の乗客と約600人の乗組員が乗っていました。
 
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客室内の展示には、長期滞在のためのさまざまな工夫が見られます。
右に設置されているのは、収納できる洗面台。上にある鏡も、ほかの部屋にはミシンや机も収納できる仕組みが見られました。左のピンクの布はロゴ入りのマットです。私もそうですが、レトロな生活雑貨に興味がある人には特におすすめです。

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マユミ・スティーブンス さん

ベルギー・アントワープ特派員のマユミ・スティーブンス さんが現地からヨーロッパ地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

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マユミ・スティーブンス さん

神奈川県出身。東京での仕事と並行して続けていた旅。滞在先は27ヵ国となりました。 最近はほとんどヨーロッパへ。大好きなポルトガルで転機が訪れ、縁あって現在はベルギーのアントワープで暮らしています。アントワープはさまざまな特徴を持った、魅力的な町。暮らしているからこその視点で情報をお伝えできればと思っています。 知っているつもりでいたヨーロッパは、南と北では大きく違うので、私自身も発見の毎日です。どこに旅に出るときも私の相棒は『地球の歩き方』でした。少しですが、お手伝いができることをうれしく思っています。インスタグラムでも日々の情報を投稿していますので、ご覧ください。 DISQUS ID @disqus_87rCldAuEO

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