第7回 フランスと日本をつなぐ人びと  アヌシー観光案内 土橋・ボウボア 純子さん

公開日 : 2010年12月06日
最終更新 :

アヌシーの観光局には、様々な言語に特化した専門の観光ガイドがいます。現在、日本語の観光ガイドとして3名の方が登録されています。今回は、そのお一人である土橋・ボウボア 純子さんにお話をうかがいました。

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土橋さんは、会社勤めをしていた頃にフランスへ旅行したことがきっかけでフランス語を学び始ました。1996年からアヌシーでフランス語を学び、アヌシーの美しさに見せられそのままフランスに住むことになったそうです。2008年にアヌシー観光局が日本語も含めた様々な言語のガイドを新聞で募集していたのを見つけ、応募し、研修を受けてアヌシー観光局公認のガイドとして活躍されています。その土橋さんに、観光地として、また居住地としてのアヌシーの魅力についてお話を伺いました。

日本人旅行者のピークはいつ頃ですか?

年間を通じて最も忙しい時期は4,5月の春先から9月にかけてです。多くの場合がツアーで来られる日本人旅行者の案内です。アヌシーに来られる方のほとんどは、人気観光スポットはだいたい見てきた、という旅なれた方が多いです。

日本人旅行者の方々はどんなことに最も関心がありますか?

やはり景色を見て感心される方が多いですが、意外と周辺に生えている樹木や咲いている花など植物について関心を持たれる方も多いです。実際に、アヌシー市では歴史のある樹木は法律で保護されていて、個人所有の樹木でも勝手に切ることができません。また、アヌシー市は、花一杯の町コンクールで、何度も優勝を飾るほど季節を通して美しい花々で溢れています。もう一つは、普段の生活などについてもよく質問されます。例えばフランスの子供たちの生活などについて話をすると、皆さんよろこんで熱心に聞かれます。

お勧めのスポットなどはありますか?

ツアーで来られる方にはなかなか足を伸ばすのは難しいかもしれませんが、アヌシー湖の周辺の町、たとえばタロアールTalloires(地図参照)や、モントン サン・ベルナール城 Menthon-Saint-Bernardなど、いろいろ見る価値のある場所はあります。ただアヌシーに来られる方のほとんどがイタリアからジュネーブへ行く途中に寄られたり、滞在期間も1日だけだったり、なかなか時間がとれないことがちょっと残念です。1週間くらい滞在すると、山や湖などをゆっくりと楽しむことができます。アヌシーの魅力は、旧市街や自然などが1ヶ所にまとまっていて、いろいろな体験ができることです。例えばボートに乗ってアヌシー湖に出て行くだけでもまた違う景色が楽しめます。そういった過ごし方をぜひお勧めしたいです。

アヌシーを「住む町」としてとらえるといかがですか?

産業もあり財政的にも豊かな町で、公共の福祉施設などが充実しています。例えば子どもがスポーツをするときも設備が無料で使用できたりします。また治安の面でも安心して暮らせますし、とても住みやすい町だと思います。ちょっと冬は長いですが、スキーもできますし、周辺の山など、10年以上住んでいてもその景色の美しさにいつも感動しているくらいです。

アヌシーからもう少し範囲を広げて、どんな日程がお勧めですか?

もちろんシャモニなどはモン・ブランがありすでに人気ですが、町の雰囲気といった点で言えば、シャンベリなどもサヴォア地方の歴史を触れることができます。また、レマン湖周辺の小さな町も中世の市街が残っていて非常に魅力的です。私自身も今後もっと訪れてみたいと思っている地域です。

他には、活動のテーマを決めてこの地域を訪れるというのも面白いと思います。例えばスポーツでは、パラグライダー、ロック・クライミングなどに挑戦し有名なスポットを巡って体験することができます。またハイキングもいろんなところでできますし、山の中を歩きながら野生の動物に遭遇したりすることもあります。そういった体験はこの地域ならではです。

ブログの読者の皆様へメッセージ

ぜひ行ってみたい、関心がある、でも日程などをどう組んだらいいか分からない、と言う方にはご相談に乗ります。やはり国外で旅行する時に日本語でのサポートと言うのは心強いものです。例えばアヌシーの観光スポットには結構日本語で書かれている資料などもあります。そういった情報もお知らせできます。とにかく、まだなかなか知られていないアヌシーですが、ぜひぜひ立ち寄ってアヌシーの魅力に触れていただきたいと思います。(土橋さんのメール・アドレスはこちら

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