必見!!マダガスカルのお盆、ファマディアナ
カテゴリー:文化・芸術・美術 投稿日:2018年9月29日
9月末、日本では秋にさしかかっている頃、マダガスカルでは先祖をまつる日本のお盆のような時期。この時期に開催されるお祭りが「ファマディアナ」です。一部のテレビで紹介されていましたが、ファマディアナでは、親戚が集まり、亡くなった親族・先祖のミイラ化した遺体をお墓から掘り出し、巻かれている布を変えます。僕は初めて見ましたが、怖さよりも家族の温かさを感じました。今回はこの「ファマディアナ」をご紹介!
① ファマディアナが始まるまで、、
ファマディアナは、親戚一同で亡くなった親族、先祖を尊ぶ祭りなので遠方からお墓のある地域に集まります!そこで、まずは親戚一同で豚肉など豪華な食事を楽しみます。
その後は、お墓に行くからしんみりした雰囲気、というわけではなくみんなでダンスを開始!しかも、写真を撮ってほしいと言われたのですが、遺影をもって楽しそうにダンスしています。再会できることがうれしいからだそうです!
そして、食事のあとにはそれぞれの親戚が統一した色の服に着替えています。この親戚は「白」
② ファマディアナが始まると、、
先頭に男性がマダガスカル国旗を掲げ、大きな声を出しながらダンスしながらの行進がスタート
この行進で、ほかの親族とも合流し大きな列で行進します。遺影を掲げ、楽しそうに行進していました!
行進した後、親族の先祖・家族が眠るお墓へ到着。写真を見てわかるように、多くの若い人が参加しています!
そして、親族によって先祖・家族の遺体をお墓から運び出します。マダガスカルは火葬ではなく、布を巻いてミイラ・白骨化した状態でお墓に収めるようです。
そして、遺体に巻かれている布を親族で変え、新しい布を巻いていきます。
交換して古くなった布は、近くで焼いて処分しています。それと、この時にお墓の中も親族でお掃除します。
僕はいまだにわかっていませんが、マダガスカルでお葬式やファマディアナなど親族がなくなった際には、パイナップルが登場します。この日も、布を変えている最中にパイナップルのアイスを食べている。。
布を巻き終わると、親族の人は最初は久しぶりに家族に会えて泣いていました。しかし、その後は会えた嬉しさからかお祭り騒ぎ。僕に写真をとってくれ!と頼んできました。
そして、ほかの親族とも合わさり、遺体を担ぎ上げお祭り騒ぎ。みんなすごく楽しそうです。
最後に、親族で嬉しそうに集合写真を撮りました。他の親族もこのようにみんなで写真をとっています。
ちゃんと許可をとって載せているのですが、こうした文化を紹介するのはいかがなものかという意見もあるかもしれません。ただ、僕はこの文化のすばらしさをお伝えしたいです。亡くなった親族に出会うために遠くから親族であつまること、若い人が率先して遺体の布を変えるなど若い人の親族への敬意、亡くなった人に再開して喜びをあらわにしているところ。僕も日本に帰ったら、お墓まいりや親族で会う時間を大切にしたいな、と改めて思うことができる時間でした。