No.172 行きたかった私の近くで話題のカンティーナ SOCCIさんへ
皆さん、おはようございます。2021年6月7日の月曜日から自宅への帰宅時間が夜中の0時までと延長されました。現在、飲食業で接客をしている私にとっては、私自身の帰宅時間も自動的に延長となり、なかなかシビアな毎日になりそうです。イタリアでは基本的にお客様を追い立てたりしないんですよね。好きな時間までゆっくりしていただく......。ですので、食べ終わってもずっとおしゃべりをする人の多いコト。文化の違いです。さて、ワイン関係の仕事をしていて、最近出会う方々か「このカンティーナいいよ!」と言われていたAzienda Agricola SOCCIさんに先日うかがってきました。
Verdicchio というマルケ州、イタリアを代表する白ブドウを栽培し、かなりユニークなワイン造りを手がけるSOCCI社はわずか2ヘクタールの土地で年間3万本弱のワインを作り出すカンティーナなのです。最近、定年を迎えてお父さんが、仕事の傍らにやっていたワイン造りを、Marikaという長女さんが特にPRを受け持つようになって、注目を浴びるようになりました。
彼らのカンティーナはアンコーナ県のCastelplanio とうVerdicchio dei castelli di Jesi を生み出すエリアにあります。東はアドリア海が望め、西にはアッペンニーニ山脈が横たわるエリア。この写真は南西方面を望んでおり、シッビリーニ山脈が見えています。
そりゃこんなところでワインを造ったらおいしかろう......下に見えるのはCastelplanioの町並みで、海抜は300m程度のところに畑があります。
「はっきり言って、ぶどうの畑での土の違いとかはあまり気にしていなくて、醸造方法にそれぞれ特徴を持たしているんだよ」と、いつも聞くカンティーナの方の言葉とはまったく違う言葉をいただき驚き。だいたい皆さん、ワインは畑仕事ですべてが決まる!とおっしゃるのに。確かに、独特の樽を使っていたり、木樽を使ったり、野生酵母を遣ったり、といろいろとおもしろい作り方をして、個性のあるVerdicchioワインたちでした。右側のスプマンテのエチケットに使われているのは奥様の目元の写真らしいです......怖くて購入しませんでしたけど。
自分たちが口にい入れるものをイチから作っている状態を目で見て確かめられる。また、生産者さんと直接話ができるという環境は、すごく恵まれた状況にあるんだろうなぁ......と今更ながら実感しました。いまやインターネットもあり、ウェブサイトも見られますし、ウェブで電話もできたりしますが、やっぱりその地で空気を吸って、実際に目で見るということって大切ですものね。
また私の大好きなカンティーナがひとつ増えてしまいました!
では皆さん今日もよい一日を。
Buona giornata,
筆者
イタリア特派員
丹羽 淳子
イタリア、アンコーナ県の海辺の町に住んでいます。毎日を気ままに過ごすことが堂に入ってきました。
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