No.136 サルディーニャ島での食日記(4日目夕食 La Biada)

公開日 : 2020年09月14日
最終更新 :

皆さん、こんにちは。 いよいよ、私たちの旅の第一目的だった4日目の夕食までたどり着きました。 アンコーナ特派員ですので、サルデーニャ情報はサラッとしたためる予定がこんなにもしっかりと書いてしまっています。 長くなっていますが、それほどすばらしかったということですのでご了承ください。

さて、サルデーニャ島を代表する料理のひとつに「PORCEDDU ポルチェッドゥ」というものがあります。 それは何かと言いますと、子豚の丸焼きなのです。 サルデーニャ島と言えば小豚の丸焼き!と頭の中ですぐにリンクするほどの名産で、ここに来て食べないわけにはいきません。 そのPorcedduが食べられるお店として「Aressandro Borghese 4 ristranti」で紹介され、その放送回の1位に輝いたお店でPorcedduをいただく機会を得ました。 というのも、このお店は「La Biada」というアグリツーリズモ内にあり、主人はこのPorcedduを確実に食すためにと、La Biadaで宿泊予約をとっていたのです。 食への思いは本当にすごい。

2日目の夜に予約をお願いして、期待に胸を膨らませて食事スペースへ。

宿泊場所からの道すがら、子豚たちが丸焼きにされている様子が見ることができます。かわいそうと思われる方も多くいらっしゃるのでしょうが、これもひとつの食文化ですので、私はおいしくいただくことで受け入れるようにしています。生後30~40日程度で、香りがとっても柔らかい。ミルクのような甘さがあるのが特徴です。

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食事はこのように屋外で。コロナが終わったすぐの頃でしたが、お客さまは常に満員だとか。地元でもとても有名なお店です。

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メニューはひとつしかなく、Porcedduのコースのみ。

この日の内容は野菜のグラティナート(パン粉をかけてオーブンでグリルしています)、野菜の酢漬けのようなもの、チーズとサラミの盛り合わせ。この写真でふたり分です。前菜を見た瞬間に「少量ずつ食べて、Porcedduまで行き着かなくては」と心に誓いました。本当にすごいボリューム。そして、とてもおいしい。決して洗練されている味わいではないのですが、いくら食べても飽きない味わいでした。日本人の口にとっても合います。

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そして、満を持して「Porceddu」の登場です。前菜3種類、プリモピアット2種類と道のりが長かった......。セーブしていたおかげで、ふた切れぺろりといただけました。皮はカリカリ、お肉はジューシーでやわらかくホロホロ。なんとも言えない。絶品です。お肉の品質や焼き具合など簡単には実現できない味わいなのは間違いありません。

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こちらのアグリツーリズモは家族で経営されていて、宿の管理は両親、レストランのキッチンは娘さん、子豚の焼き場は息子さんが担当されています。娘さんは宿泊者の朝ごはんなどの準備もしてくださるので、本当に働き者ですよね。

両親もとっても気さくで、宿は少し古めですが快適に過ごせました。サルデーニャ島でPorcedduを食べるならば、ぜひこちらのお店を思い出してくださいね。

ほかの町でも「Porcedduをどこで食べたらいいか?」と聞いたら、こちらを推薦されていたくらいですから、間違いはないです!

では今日もよい1日を。Buona gioranata.

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■ Agriturismo La Biada・Tel: +39070 921526・住所: Via S. Francesco, 62, 09010 Santa Margherita CA

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筆者

イタリア特派員

丹羽 淳子

イタリア、アンコーナ県の海辺の町に住んでいます。毎日を気ままに過ごすことが堂に入ってきました。

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