No.132 サルディーニャ島での食日記(2日目夕食 Cena da Su Cumbidu)

公開日 : 2020年08月10日
最終更新 :

皆さん、こんにちは。観光メインだった2日目の夕食は、前日に予約をしていたお店へ。カリアリの中心地にあるお店の名前は 「Su cumbidu スークンビドゥ」で、港の近くにあるのにお肉料理しか提供していないという頑固なお店です。位置的に観光客の方が多いですが、地元の人もいらっしゃっていました。

こちらのお店は、前のブログでもお話した「Aressandro Borghese 4 ristranti」でのカリアリ編で紹介されていたお店のうちのひとつ。

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19時半という早目の時間でしたので、お店はガランとしています。20時を過ぎた頃には、外にある席は満員になり、店内ももう少しは埋まったかな?やはり2020年の今年はかなり厳しそうですね。Aressandro Borghese 4 ristrantiはちなみにどのような番組かというと、料理人であるAressandro Borgheseが各エリアでテーマによって選ばれた4つのレストランをめぐり、食事をして評価し、その中の勝者を競うというもの。その食事をして評価するのは、Alessandroとその回に参加しているレストランオーナーたち。3人のレストランオーナーとAlessandroが、ひとつのレストランに出向いて食事をし、メニューやサービスなどの4項目で点数をつけ、その合計点が最も点数が高かった店が優勝となります。イタリアではかなり人気の高い番組のひとつです。

Su Cumbiduは残念ながら優勝はしませんでしたが、印象に残るお店でしたので、主人たっての希望で訪問することにしたのです。

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メニューはとても豊富でなかなか決めきれず。とにかくできるだけ地元色の強いものをオーダー。前菜は「小さなポーションでいろいろと食べたい」というお願いをしたところ、「僕が考えるよ」とウエイターさんが行ってくださり、そのままお任せすることに。

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きのこや野菜の甘酢漬け。

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マルケ州でも内陸部ではよく食べられている(らしい)カタツムリ。これはおいしかった!

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豚の内臓を煮たもの。

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豚の肝臓を煮たもの。

これにプラスして、4種類の生ハムやペコリーノチーズなども出てきて、ああ、幸せ。

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ワインもサルディーニャの土着品種、Cagnulari カニュラーリ(グラシアーノ種)の赤ワインを。聞くのも飲むのも初めてでしたが、少し冷やしてあって真夏でもスイスイ飲める。タンニンもあるのですが、本土の赤ブドウ違ってタンニンがするりと喉を通るように感じられます。いつも感じますが、やはりその土地で郷土料理をいただくなら、その土地のワインをいただくべきですね。食事との相性のよさがまったく違います。

そして、前菜のあとにカメリエレ(ウエイター)さんがサービスで、と振る舞ってくださったのがこちら。Casu marzu カースマルツーと呼ばれるチーズ。なんと、チーズに蛆虫(ハエの幼虫)が入り込み、その摂食によって発酵が行われ、その独特の風味が味わえるというもの。話しには聞いたことはありましが、こんなところでサービスでいただけるとは!不思議な甘みがあって、とーーーーってもおいしかったです。いくらでも食べられそう。癖もなくて。

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ちなみに、「虫はどうしたの?」と聞いたところ、基本的にチーズの上部にとどまっているらしく、簡単に取り分けることができるので、このお店では取り分けてから提供しているとか。一緒に食べちゃうという方法もあるらしいです。

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前菜の次にオーダーしたのは、フレゴラというサルディーニャ独特のパスタ。直径が3~5mm 程度の球型のパスタで、いろいろなソースとともに食べられます。この日はシンプルにトマトソース。お肉も入っていたかな?酸味がしっかりあって、おいしくいただきました。

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主人はメインも食べたいと、山羊肉のグリルをオーダー。くさみもなくて、仔牛の肉によく似ています。

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はぁぁぁぁ。もうお腹いっぱい。

なのに、食いしん坊バロメーターがはちきれた主人は、ここぞとばかりにサルディーニャで最も有名なデザートをオーダー。

その名もセアダス。パイ生地でサルデーニャ特産のペコリーノチーズを挟み、揚げた上に蜂蜜と柑橘類の削った皮をかけていただきます。アツアツの上、中のチーズはトロリ......。どう考えてもデザートとしてのボリュームを超え、完全に夕飯のひと皿です。甘さは蜂蜜の自然な甘さのみですので、日本人の方の味覚にとっても合って、私もほんのひと口だけを食べましたが、すごく気に入りました。もっと食べたくても食べられない......。

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食事自慢のようになりましたが、どのお皿もすべておいしい。1日目の魚料理もそうでしたが、味つけが日本人に向いていると実感しました。量は多いですけどね。こちらのお店の情報は下に記載しておきます。ぜひ、ご旅行の際には足を向けられてみてはいかがでしょうか?

では、Buona giornata.

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■ Su Cumbidu・Tel: +39070 670712・住所:  Via Napoli, 13, 09124 Cagliari CA

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筆者

イタリア特派員

丹羽 淳子

イタリア、アンコーナ県の海辺の町に住んでいます。毎日を気ままに過ごすことが堂に入ってきました。

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