No.113 今日、2020年3月30日月曜のアンコーナからのブログです

公開日 : 2020年03月30日
最終更新 :

皆さん、こんばんは。 日本は今23時を回ったところですね。 こちらは昨日、サマータイムへの切り替えが完了し、日本との時差は7時間に縮まり今16時を回ったところです。

さて、イタリアの新型コロナウイルス情報についてはニュースでなどでご存知かと思います。 ブログの最後に、昨日まとめたイタリアの新型コロナウイルス関連の数字を記載しておきますので、ご興味のある方はご覧ください。※添付し忘れていました。ごめんなさい。2020年3月31日午後5時55分に記事最後に文章を追加で添付いたしました。 イタリア全土の状況についてはいまだ感染者は増加傾向にあります。 恐らくピークは今週かといわれていますのでその予想に期待したいです。 またマルケ州においては新しい感染者数はここ最近でピークを迎え現在は静かに減少している模様です。 自宅待機の状況も4月3日までではなく、もう少し延長される見込み。今がふんばりどころに感じます。

今日は自宅から一番近いスーパーマーケットまで買い物に行ってきました。 ここ数日、まったく身体を動かしていないので、5分ちょっとの距離を歩いてみましたよ。 野菜を買うつもりだったので、帰りのバッグの重さが怖かったのですがあえて健康体保持を選びました。

まず、出かける際に必要なものがこちらの"Autocertficazione"。日本語に訳すならば"自己証明書"でしょうか。

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こちらが最新バージョン。この最新バージョンになるまでにすでに数回のバージョン変更があったのです。わが家には古いバージョンも使わず残っている始末です。

そして外に出るには以下の3つの要件でしか出かけることができません。・必要で急を要する仕事・生活必需品の買物・健康に関わる要件また、自分が住むコムーネ内のみでの移動が基本です。パンを買いにコムーネを越えて出かけるとそれは法令違反となります。そしてその法令違反に対する罰金は€400から€3000。もともとは€200ちょっとだったのですが、先日、引きあげられました。なお、上記の理由があって出かける場合でも"自己証明書"は必携です。今日も自宅から近所のスーパーマーケットまでの買物、として証明書を携えて出発しました。

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でも今、公園は立ち入り禁止なのです。残念なことに浜辺も立ち入り禁止。立ち入りが可能なままだと、人間とは不思議なものでどうしても「使っちゃう」んですよね。日本の外出自粛と同じです。ダメ!や禁止!と言われないと、なかなか止められない。それにしても、この公園の立ち入り禁止は国も苦渋の決断だったと思います。なんかとっても悲しいですよね。

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そしてスーパーに着きました。出入口はこの通り。入場制限がある旨が記されています。

オープンしている時間も通常より短く、また日曜はお休みにしている模様です。この写真の右側に見える赤いモノにチケットが入っています。

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私の番号は99番。こちらのスーパーには入口にスタッフが1名待機し、中にいたお客さんが1名出るたびに、順に番号を読み上げて入店を促してくれます。

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これだと混乱が無くてとても便利。また、お店に入れるのは、一家族1名だけ。ですのでお店の外に数人、外では中に入っている家族を待つ人の姿も見られました。

人が多くいたので、かなり待つのかな?と思ったのですが、私の前に待っていたのは4名の方のみ。ですので、お店にはすんなり入ることができ、また人も少ないので楽々と商品を選ぶことができました。山積みにされている新鮮な野菜を見て、とても安心した次第です。

暖かい冬で、今年の春はどうなることやらと思っていたのですが、先週後半は少し寒さが戻りマルケ州の内陸部でも雪が積もったほど。ここはアドリア海からの温かい風の影響か雪が降ることはなく、「さぶーい」日が続きました。そして今日は久々の朝からの晴天。近所のアーモンドの花(か梅の花かな?)も、ちょろっと咲きですが、こんな閉塞感が漂う時分にこの生命力を間近にすると、わくわくする気持ちが自然と湧いてきます。そう、時間は流れています。今日よりも少しいい明日はくるはず、と信じて!

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日本の皆さん、感染を防ぐためにはワクチンもなく特効薬もなく、いまだハッキリとした特性がわかっていないこのウイルスに対応するには「自宅にいる」「外に出ない」「他人と接触しない」が大切です。

小池都知事の「三つの密」ではなく、「出ない、行かない、会わない」をぜひ心がけてください。イタリアでこの状況に陥っている日本人の多くの方が、同じようにおっしゃっています。私は日本にいませんが、ぜひ、日本にイタリアのような試練を与えないようにどうかお願いします。

では、またお会いしましょう。Ci vediamo presto.

丹羽淳子

以下、表記忘れのため、2020年3月31日午後5:55に追加しました。失礼しました。〈2020年3月30日のイタリアでの新型コロナウイルス状況のデータです〉

イタリアでは、毎日午後6時に新型コロナウイルスに関する最新情報が記者会見にて発表されます。そこで発表される主要な数字と、今日のマルケ州の状況、またほかで発表されたニュースをお伝えします。

この24時間で発見された感染者の数が1648名との発表‼ ここ今までだいたい3000名以上であった数が大きくダウンしています。検査数は同数程度にあるにもかかわらず感染者発見数がこれほど減っていることは今までの私たちの自宅隔離政策が功を奏している、と発表がありました。同時に、マルケ州の感染者数も今日はがくんと減りました(マルケ州感染者数の1日ごとの推移グラフを参考にしています)。ピークは来たとの宣言を待ちたいと思います。

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〈市民保護局速報 2020.03.30. 18:00〉治癒者総数:14,620名 (昨日より1,590名増加)現況罹患者数:75,528名 (昨日より1,648名増加)集中治療室にて入院中:3,981名入院者数:27,795名症状無しもしくは軽症状にて自宅療養者:43,752名総死者数:11,591 名 (昨日より812名増加)総感染者数:101,739 名ボランティア数:11,000名TOPIC昨日1日のみで6,550人の不正外出が警察により摘発されました。「ウィルスを他に持ち運ぶこと」は今最もやってはいけないこと、自宅で待機することをBorelli氏は強く要請しました。

〈マルケ州の状況 2020.03.30. 12:00〉総感染者数:3,684 名 (昨日より126名増加)検査後ネガティブ者数:7,295名 (昨日より422名増加)アンコーナ県:1,060名(昨日より51名増加)ペーザロ・ウルビーノ:1,639 名(昨日より62名増加)  マチェラータ:477名 (昨日より1名増加)フェルモ:246 名(昨日より0名増加) アスコリ・ピチェーノ:197名  (昨日より18名増加)その他:65名 (昨日より4名増加)入院者数:838名  (昨日より4名減少)集中治療者数:167名 (昨日より1名減少)集中治療を終了した方:160名 (昨日より2名減少)入院を終え自宅治療となった方:161名 (昨日より6名増加)治癒者数:16名  (昨日より4名増加)自宅にて隔離治療者数:2,086名 (昨日より94名増加)〈マルケ州死亡者の状況 2020.03.29. 18:00〉死者数:417名(昨日より31名増加)男性:275名 女性:142名 平均年齢:79.8歳 基礎疾患者:96.4%

各州毎の現在の罹患者数ロンバルディア州:25.006 エミリアロマーシャ州:10.766 ヴェネト州:7.564 ピエモンテ州:7.655 マルケ州:3.251 トスカーナ州:4.050 リグーリア州:2.383 ラツィオ州:2.497 カンパーニャ州:1.739 トレント自治区:1.357 フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州:1.109 ボルツァーノ自治区:1,098 プーリア州:1.585 シチリア州:1.408 アブルッツォ州:1.169 ウンブリア州:834  ヴァッレ・ダオスタ州:518 サルデーニャ州:622 カラブリア州:602 バジリカータ州:207 モリーゼ州:107

Comunicato Stampa  30/03/2020/ ore 18:0014.020 guariti (1.590 più di ieri)i casi attualmente positivi 75.528 (1.648 più di ieri)11,597 deceduti (821 più di ieri)i casi attualmente positivi sono 25.006 in Lombardia, 10.766 in Emilia-Romagna, 7.564 in Veneto, 7.655 in Piemonte, 3.251 nelle Marche, 4.050 in Toscana, 2.383 in Liguria, 2.497 nel Lazio, 1.739 in Campania, 1.357 nella Provincia autonoma di Trento, 1.585 in Puglia, 1.109 in Friuli Venezia Giulia, 1.098 nella Provincia autonoma di Bolzano, 1.408 in Sicilia, 1.169 in Abruzzo, 834 in Umbria, 518 in Valle d'Aosta, 622 in Sardegna, 602 in Calabria, 208 in Basilicata e 107 in Molise.

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筆者

イタリア特派員

丹羽 淳子

イタリア、アンコーナ県の海辺の町に住んでいます。毎日を気ままに過ごすことが堂に入ってきました。

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