裏イタリア"だけど海と山の魅力がたっぷりマルケ州からはじめまして

公開日 : 2018年02月15日
最終更新 :

みなさん、はじめまして。この度、地球の歩き方 アンコーナ特派員に任命いただいた丹羽淳子(にわあつこ)と申します。

「アンコーナってどこ?」はたまた「マルケ州なんて聞いたことないわ」とおっしゃる方が多くいらっしゃると思います。もちろん、私自身もここに移り住む2015年まではおおよその位置はわかってはいても、どのくらいの規模でどのような暮らしぶりのエリアなのかはてんで想像もつかず、「えいや!」の思いで引っ越してきました。住んでからまだ3年ですがイタリア語の上達とともに徐々に行動範囲を広げ、アンコーナは元よりマルケ州にある数々の素晴らしい街を訪れることで、エリアごとの文化や人、食に触れ、少しずつ見聞を広げているところです。恐らく日本からこのエリアに訪れる方は年間に数百人程度かと思いますが、少しでも多くの方に興味を持っていただき、次のイタリア旅行、いえ、次の次でも良いので、"裏イタリア"マルケ州まで足を伸ばしていただければとっても嬉しく思います。

では、初めにマルケ州アンコーナの位置を地図でご紹介しますね。

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ローマやフィレンツェ、ナポリといった観光名所がつながるティレニア海側の"裏側"にあたる緑色を塗った部分がマルケ州となり、北はエミリアロマーニャ州、南はアブロッツォ州に接するアドリア海沿いに位置します。州内には5つの県に分かれており、北からペーザロウルビーノ県、アンコーナ県、マチェラータ県、ファーノ県、アスコリピチェーノ県となり、私が住むファルコナーラ・マリッティマと言うコムーネ(街)は、州都アンコーナがあるアンコーナ県(オレンジの★印)内に位置します。私は厳密にはアンコーナ特派員ですが、今回はせっかくなので私が住むこの小さな街をご紹介させていただきますね。

ファルコナーラ・マリッティマは人口3万人ほどの小さな街ですが、マルケ州の国際空港にあたる「アンコーナファルコナーラ空港」があります。また、Treniitalia鉄道の「ファルコナーラ マリッティマ」駅はアドリア海沿岸を南北につなぐ路線とローマからの路線を繋ぐポイント地点となり、マルケ州の中でも旅行者がよく利用する街の一つと言っても過言ではありません。

マルケ州の共通の魅力と言えば「アドリア海」を擁するビーチリゾートの数々。国内からだけではなく、ヨーロッパやアメリカなどからも夏のバカンスシーズンには観光客が押し寄せてきます。そんな中、ここファルコナーラ マリッティマの観光客数はさほど多くはなく、遠浅で波も高くないため、穏やかに夏の一日を過ごすことが出来る海岸の一つです。

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夏には砂浜も整備され、貸しパラソルが並ぶビーチは、人出もほどほどでとても快適

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ファルコナーラの浜辺からアンコーナ方面(南方向)へは、数キロにわたって砂浜が続きます。サマーシーズンはもちろん、冬場もこの海岸線はウォーキングやジョギングポイントとして多くの方が利用されています。

この様な感じで、とにかく私の住む街は「アドリア海」に面していることが大きな自慢で、街のみんなが海を愛し、夏の間は街の人全員が浜辺に繰り出して日焼けやお喋りを楽しみ、日常生活の中にリゾート空間があるような不思議な雰囲気が魅力です。

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我が家のテラスからの朝の眺めです。私のパートナーは、この景色を得るが為だけにこの住まいを購入したと言っても良いでしょう。我が家は海からは数百メートルは離れた高台に位置しますが、日本と違い看板や電線などが無いのですっきりと広くアドリア海を堪能することが出来ます。夏の間の食事はテラスで、が基本。昼間は仕事や用事で忙しくしていても、この風景は一瞬で日常を忘れさせてくれます。

マルケ州で旅をされている方を見ると、みなさん、日常生活を送るかのように街での暮らしを楽しまれているように感じます。そのためか、通常の賃貸アパートであっても、夏場だけはバカンス客用として利用されていたり(住人はその期間だけ部屋を明け渡さないといけないのですが...)、長期滞在用のホテルも多く存在します。アンコーナ、そしてマルケ州の魅力は1日、2日では絶対に堪能していただけません!ですので、少しでも長く、私たちと同じように、"街の住人"の様に楽しんで頂けたらな、と思うばかりです。

今回の記事は「おらがまち自慢」になってしまいましたが、これからゆっくりじっくり、少しずつアンコーナ県、そしてマルケ州やイタリアの魅力をお伝えしていければと思います。ぜひ、ご旅行のアイデアにプラスしてくださいね。

では、素敵な一日をお過ごしください。

Buona giornata.

筆者

イタリア特派員

丹羽 淳子

イタリア、アンコーナ県の海辺の町に住んでいます。毎日を気ままに過ごすことが堂に入ってきました。

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