【2020年10月│ショーモン城】開花がアートになるとき~フラワーアーティストたちの競演~お城と花装飾の5日間 -Quand fleurir est un art...
2020年10月にショーモン城にて華麗なフラワーアートを飾る「Quand fleurir est un art...開花がアートになるとき」が開催されました。昨年から開催されているこの「開花がアートであるとき」というアートフローラルのイベントは、今年で第2回目の開催となります。初回の記念すべき昨年は、日本からは東信氏も初回のアーティストに選ばれました。さて今年は10月9日から13日まで開催され、フランス国内のフラワーアーティスト4名とパリのフローリスト養成校として名高いエコール・デ・フルリスト・パリの研修生たちがショーモン城を花で飾りました。
アンリ=アメデ・ド・ブロイ公とマリー=シャルロット=コンスタンス・セイが、ショーモン城を購入した1875年から手放すまでの1938年まで、私有のお城の城主として、アマチュア植物愛好家として、蘭や熱帯植物のコレクショナーとして、19世紀から20世紀にかけてフランス園芸コンクールなどで受賞したりするなど、園芸や花へ情熱を注ぎました。先代城主の植物や花に対するパッションを現代にも引き継ごうと、ショーモン城ではトップクラスのフローリストやフラワーデザイナーたちの技術と美の世界をショーモン城に集結させました。歴史と現代のアートフローラルの融合の世界です。
フラワーアートのデザインを極めるアーティストたち
パスカル・ミュテル氏は、パリのトップフローリストとして日本の花業界ではおなじみのフローリストではないでしょうか。花装飾がインスタレーションされたのは、ショーモン城の「玉突き場」と呼ばれるビリヤードがある部屋ですが、ブロイ公夫婦が注文した彩色を施した天井が残されている貴重な部屋としても有名です。
②ジル・ポティエ氏
ジル・ポティエ氏は、受賞歴の多さに圧倒されます。1986年フランスチャンピオン、1994年にM.O.F.フランス国家最優秀職人タイトル獲得し、1997年には世界チャンピオンです。2007年・2008年には東京三越での花のエクスポジションで来日し、2013年には東京銀座で個展を開いています。今回のショーモン城「会食の間」での空間いっぱいの色彩は、まさにポティエ氏の花の世界が表現されています。
③シャルリーヌ・プリツカロフ氏
④エコール・デ・フルリスト パリ
最後は研修生として現在、フロリスト養成校に通う将来の若手フロリストたちです。
新型コロナウイルスが収まってから、5日間限定ですが、パリの花留学やお花が好きな方にはぜひ、ご覧いただきたいショーモン城とアートフローラルの花の世界でした。現在はロックダウン中で、お城も閉鎖されていますが、ロックダウンが解除されたらぜひまた、お城の自然とアートの世界に癒やされに行きたいスポットです。
【文│アンジボー由利子・画像提供 │ショーモン城】
・住所: DOMAINE RÉGIONAL DE CHAUMONT-SUR-LOIRE 41150 CHAUMONT-SUR-LOIRE
筆者
フランス特派員
リリィ
フランス在住14年目。仏文簿記の国家取得を目指し学習中。
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