【2020年10月│ショーモン城】開花がアートになるとき~フラワーアーティストたちの競演~お城と花装飾の5日間 -Quand fleurir est un art...

公開日 : 2020年11月30日
最終更新 :
筆者 : リリィ

2020年10月にショーモン城にて華麗なフラワーアートを飾る「Quand fleurir est un art...開花がアートになるとき」が開催されました。昨年から開催されているこの「開花がアートであるとき」というアートフローラルのイベントは、今年で第2回目の開催となります。初回の記念すべき昨年は、日本からは東信氏も初回のアーティストに選ばれました。さて今年は10月9日から13日まで開催され、フランス国内のフラワーアーティスト4名とパリのフローリスト養成校として名高いエコール・デ・フルリスト・パリの研修生たちがショーモン城を花で飾りました。

1.jpg
2.jpg

アンリ=アメデ・ド・ブロイ公とマリー=シャルロット=コンスタンス・セイが、ショーモン城を購入した1875年から手放すまでの1938年まで、私有のお城の城主として、アマチュア植物愛好家として、蘭や熱帯植物のコレクショナーとして、19世紀から20世紀にかけてフランス園芸コンクールなどで受賞したりするなど、園芸や花へ情熱を注ぎました。先代城主の植物や花に対するパッションを現代にも引き継ごうと、ショーモン城ではトップクラスのフローリストやフラワーデザイナーたちの技術と美の世界をショーモン城に集結させました。歴史と現代のアートフローラルの融合の世界です。

フラワーアートのデザインを極めるアーティストたち

3.jpg

パスカル・ミュテル氏は、パリのトップフローリストとして日本の花業界ではおなじみのフローリストではないでしょうか。花装飾がインスタレーションされたのは、ショーモン城の「玉突き場」と呼ばれるビリヤードがある部屋ですが、ブロイ公夫婦が注文した彩色を施した天井が残されている貴重な部屋としても有名です。

4.jpg

②ジル・ポティエ氏

5.jpg

ジル・ポティエ氏は、受賞歴の多さに圧倒されます。1986年フランスチャンピオン、1994年にM.O.F.フランス国家最優秀職人タイトル獲得し、1997年には世界チャンピオンです。2007年・2008年には東京三越での花のエクスポジションで来日し、2013年には東京銀座で個展を開いています。今回のショーモン城「会食の間」での空間いっぱいの色彩は、まさにポティエ氏の花の世界が表現されています。

③シャルリーヌ・プリツカロフ氏

4.jpg

④エコール・デ・フルリスト パリ

最後は研修生として現在、フロリスト養成校に通う将来の若手フロリストたちです。

7.jpg

新型コロナウイルスが収まってから、5日間限定ですが、パリの花留学やお花が好きな方にはぜひ、ご覧いただきたいショーモン城とアートフローラルの花の世界でした。現在はロックダウン中で、お城も閉鎖されていますが、ロックダウンが解除されたらぜひまた、お城の自然とアートの世界に癒やされに行きたいスポットです。

【文│アンジボー由利子・画像提供 │ショーモン城】

・住所: DOMAINE RÉGIONAL DE CHAUMONT-SUR-LOIRE 41150 CHAUMONT-SUR-LOIRE

筆者

フランス特派員

リリィ

フランス在住14年目。仏文簿記の国家取得を目指し学習中。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。