オーストラリアの制限、ステージ2とは【2020年3月25日新型コロナウイルス速報】

公開日 : 2020年03月25日
最終更新 :

―――オーストラリア国内は、3月25日深夜より、

制限がレベル①からレベル②へと厳しくなります―――

3月25日の新型コロナウイルス感染者は、南オーストラリアが197名、オーストラリア全体では2426名となっています。

【州境の閉鎖が次々に】

現在、各州の州境が閉鎖されています。タスマニア州、ノーザンテリトリー、南オーストラリア州、西オーストラリア州の境がすべて閉鎖されています。3月25日には、クイーンズランド州も閉鎖になる予定です。各州に入る際には、14日間の自己隔離が必要になっています。自己隔離ができない場合→南オーストラリアは2万豪ドル、また各州においても、それぞれに規定の罰則金があります。オーストラリア国内線についてもスケジュールに変更が生じていますので、各航空会社の最新の情報をご確認ください。

今後は、他州においても州境の閉鎖が予想されますので最新の情報をご確認ください。

IMG_20190703_141021.jpg

↑西オーストラリア州から南オーストラリア州に入る境は、通常は(一部野菜などを廃棄する以外は)何をすることもなく通過できますが、今は検疫で止まらないとなりません。

 各地で閉鎖が広がっています(海外からではなく、国内での州移動にも規制が出はじめています)。★他州から訪れる際にも2週間の自己隔離が必要な州

・ノーザンテリトリー

・タスマニア州新たに・南オーストラリア州・西オーストラリア州

(25日実施の予定)クイーンズランド州

★閉鎖の地域

ニューサウスウェルズ州ボンディ・ビーチ(Bondi Beach)

2020年3月25日現在の新型コロナウイルスの感染状況は以下の通りです。

これまでの感染者数は2426名(そのうち118名は完治、9名は死亡)

2426名の州の内訳(各州によって情報が異なる場合がありますので、各州のWebサイトでご確認ください)

【生活の制限がレベル2に:規制スタート】数日前にスタートした制限レベル①が、3月25日深夜からレベル②になります。

 今まで規制されていたレベル①で閉館が決まっていたもの

(持ち帰りを除く)カフェ・レストラン、カジノ、ゲームセンター、ジム、インドアスポーツセンター、(宿泊を除く)ホテル、パブ、バー、映画館

   ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

上記に加え、レベル②で制限されるもの (持ち帰りを除く)フードコート、不動産の見学会、(カップル・証人を含む)5人以上の結婚式、10人以上の葬儀、コミュニティ・リクリエーションセンター、11人以上のパーソナルトレーニング、アウトドア・インドアマーケット、美術館、博物館、図書館

【スーパーマーケットでの購入制限】

オーストラリアの大手スーパーマーケットによると、一部アイテムはひとり当たりの購入制限があります。

(例)ひとり1パック:トイレットペーパー

ひとり2品まで:パスタ、小麦粉、米、ペーパータオル、冷凍野菜、冷凍デザート、砂糖、液体せっけん、トマト缶、ほか

【スクールホリデー期間の公共でのイベントなどはキャンセルに】

2020年4月10~26日のスクールホリデーに、図書館などの公立の場所で行われる行事はキャンセルになったものが多いので、あらかじめ問い合わせておくことをおすすめします。

【感染したかな?と心配されている方へ】

★★体調不良の場合や新型コロナウイルス感染の可能性がある場合★★海外からの入国などで新型コロナウイルスに感染している可能性がある、または体調がよくない場合は、病院に直接行かずに、必ず医療機関に電話で問い合わせて指示を受けてください。→National Coronavirus Information Hotline(オーストラリア・コロナウイルス・インフォメーション・ホットライン)1800 020 080

→南オーストラリアには(2020年3月24日現在)新型コロナウイルス専門病院が9ヵ所、ドライブスルークリニックが5ヵ所あります。

★市内病院

Royal Adelaide Hospital(ロイヤルアデレード病院)Flinders Medical Centre(フリンダースメディカルセンター)Lyell McEwin Hospital(リエル・マックイバン病院)Women's and Children's Hospital(小児婦人病院)

★地方病院

Gawler Health Service (ガウラー・ヘルスサービス)Kangaroo Island Health Service(カンガルー島ヘルスサービス)Mount Barker Hospital(マウントバーカー病院)South Coast District Hospital (南コーストダイレクト病院)Yorke & Northern Local Health Network (ヨーク&ノーザンローカルヘルスネットワーク)

★ドライブスルークリニック

CedunaRepat Health PrecinctPort Augusta HospitalPort LincolnWhyalla Hospital

【国内で初、ドライスルーで新型コロナウイルス検査ができるようになりました】オーストラリア国内で初のシステム→南オーストラリア州のSA pathologyによると新型コロナウイルス検査がドライブスルーでできるようになりました。ただし検査のこのシステムを利用するには手順があります。

1.GP(主治医)から検査依頼を出してもらいます↓2.検査室に電話(8222 3000)をすると、日時の予約を入れてくれます↓3.検査依頼をFax(7117 5085)します ↓4.指定された日時に行って検査室のスタッフの誘導に従います

■SA pathology・検査室の住所: Gate 4, 216 Daws Road・検査日時: 月曜~金曜の8:00~16:30まで※検査方法は上記の通り

【3月24日の記者会見】(南オーストラリア州を管轄する在メルボルン日本国総領事館のWebサイトより)

●3月24日,モリソン首相は国家内閣後の記者会見で,3月25日深夜から閉鎖される施設や制限が課せられる活動の拡大について発表しました。●その際にグループでの活動は避けるよう呼びかけました。 【本文】3月24日,モリソン首相は記者会見を行いました。1.23日正午から閉鎖されているレストラン等の施設に加え,3月25日23時59分(現地時間)から,遊園地,博物館,美術館,図書館等が閉鎖対象となります。対象となる施設の詳細については,豪首相府メディア・ステートメントをご覧ください。2.モリソン首相は,グループでの活動や真に必要でない外出は避け,個人宅への来客も最小限に抑えるように求めました。また,結婚式は5人以下,葬儀は10人以下で,社会的距離をとるルールを守った上で実施することを求めました。また,バーベキュー等の個人宅での私的なパーティーについても,行わないように求めました。3.従来から,豪州人に対し,海外渡航をしないよう勧告していましたが,今回,一部の例外を除き,豪州人の海外渡航を禁止しました。 豪首相府メディア・ステートメントhttps://www.pm.gov.au/media/update-coronavirus-measures-24-March-2020豪首相記者会見記録https://www.pm.gov.au/media/press-conference-australian-parliament-house-5

【オーストラリアでの航空便の状況】

カンタス航空およびジェットスター航空2020年3月下旬から2ヵ月の間、カンタス航空国際線を運休すると発表がありました。

またカンタス航空国内線については大幅な減便となりますのでご注意ください。

★バージン・オーストラリア

国際線については、2020年3月30日から6月14日まで運行停止となります。

しかしながら状況は日々変化するので、特に国際便については予約の際に必ずご確認ください。またキャンセルの有無なども確認しておくことをおすすめします。

【参考リンク】

日本とオーストラリア間の国際線のフライト情報やブリズベンで体調が悪くなった場合は、こちらも参考に:ブリスベン特派員ちえさんの記事

★★いつもご愛読いただきありがとうございます。オーストラリアは刻々と情報が更新されています。常に最新のものを提供するように心がけてはおりますが、必要な際は必ず最新の情報を政府公式のWebサイトなどでご確認ください。

世界で拡大している新型コロナウイルス感染症ですが一刻も早く終息し、またオーストラリアへ観光のための旅行者や留学生が再び来られる日が来ることを心から願っております。また皆さまにおかれましてもくれぐれもご自愛くださいませ。★★

(文・フォト:さくら麻美/アデレード特派員)

〈地球の歩き方編集室よりお願い〉海外に渡航する場合は、渡航先、経由先の国がビザ発給や入国の制限をしていないか必ずご確認ください。状況、環境は日々変化しますので予告なしに入国制限などが実施されることも予想されます。最新情報、情報の詳細は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。◎外務省海外安全ホームページ厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について

筆者

オーストラリア特派員

さくら麻美

南オーストラリア州のアデレード観光ガイドそして留学生の伴走者・フォトグラファーとして活動。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。