荒野のアボリジニ・アートを独り占めの鑑賞会

公開日 : 2017年08月10日
最終更新 :

ようやく普段の生活にも慣れて、最近は休みが取れると最近は長距離を走ってキャンプを楽しんでます。 今回は南オーストラリア州のアウトバックへ、と簡単に書いていますが、距離にして約450キロ。東京からなら京都までと言った距離感。遠いですよね。ちなみにアウトバックというのは、オーストラリアの内陸部の砂漠を中心に人口密度の少ない地域のこと。乾燥地域なので人はあまり住みたがらない場所ですが、自然が多いのでキャンプやトレッキングなどのアウトドアには最適の地域です。

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★高速道路はこんな感じです。。たまに車とすれ違うくらいです★

このアウトバック地域のフリンダース連峰というどこかに、オーストラリア原住民アボリジニのアートがあるという噂を聞きました。まずはアートがどこにあるのか、それが何なのかを調べるところからスタート。

日本と違って情報がまとまっていないので探すのに一苦労です。そしてその苦労した結果、そのアートはフリンダース連峰の中のArkaroo Rockという岩に描かれているらしい。5000年前前後のものらしく、動物や植物などの自然のものから採取された色を使って絵が描かれているとか。。アボリジニ・アートは美術館でしか見たことがなかったので、自然の中に残っているアートにますます興味が湧いてきました。 まずはフリンダース連峰へ。地平線を見ながらの長距離ドライブのスタートです。

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★フリンダース連峰に虹がかかっていましたよ★

道中は、ほとんど何もないので退屈なドライブの時間。でも自然の中なので何があるかは運次第。運転の途中では 地平線に沈む夕日、丘陵にかかる虹、そして更にはカンガルーやワラビーに出会うことも。今回は走っている最中にエミューが横断していきましたよ。

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★足の速いことで知られるエミューでしたが、こちらのカメラを意識しながらゆっくり歩いていました★

街や村で見つけたら休憩しながら夕方の到着。ダメもとで飛び込んだキャンプサイトで一部屋空きがあったので、そこに泊ることに決めました。目の前には草原が広がり、夜になると星がチラついてきました。一日の運転疲れを取るにはぴったりのコテージでした。

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★まるでプラネタリウムにいるようでした★

さて翌日は、部屋で朝食を済ませArkaroo Rockへ向かいます! ArkarooRockがあると言われている昇り口から岩までは1キロと少し。緩い登坂が続きます。

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★何もないのでこの道でいいのか不安になります★

日本とまた違うのはあまり方向看板がないこと。途中、何度も迷いそうになりながらも歩くこと40分。見えてきたのがアートの岩。柵がされているので触れることはできませんが、見ているとアボリジニがここで生活していた姿を想像していました。

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★目の前に迫るアボリジニアート、目の前でしかも自然の中に残った形で見るのは初めてだったので感動です★

往復のウォーキング最中に出会った人はたった二組。連休中というのに人の少なさにこれまたびっくりでした。450kmも走らせてそれだけ?と言われそうですが、オーストラリアの見るところって一か所に一つという場所が多い。だから効率よく周るためにも事前準備が必須なんです。 今回はアボリジニ・アートに加え星空も見ることができ楽しいキャンプとなりました。次のキャンプは何処に行こうか今から楽しみです。

筆者

オーストラリア特派員

さくら麻美

南オーストラリア州のアデレード観光ガイドそして留学生の伴走者・フォトグラファーとして活動。

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