似たもの同士?!スイス人と日本人

公開日 : 2008年09月23日
最終更新 :
筆者 : mizuki

私のスイス生活は、今年で3年目。

ようやくここスイスで快適に、自分らしく暮らせるようになった今、

私たち外国人在住者の永遠のテーマ「スイス人って…〇〇」について書いてみようと思います。

住み始めて間もない頃は、スイスの地元人とあまり接点がなく、

スイス人に対して感情を出さないクールな人々という印象がありました。

スイス人ばかりのパーティー等に出席すると、

自分から積極的に話をしない限り、特に外国人だからといって特別扱いをしたり、

気を使って話題を振ってくれたり、翻訳してくれる訳ではないので、初めは少々戸惑いました。

日本では、一人ポツンと外国人がいようものなら、何か飲むか、食うか、退屈はしておらんか…!と、

色々と気を使うので、私は同じようにこちらの人々に期待をしてしまっていたように思います。

日が経つにつれ、心を許せるスイス人の友人がふと、

「ミヅキはミヅキ。外国人として接するのではなく、

人として、友達として、私はあなたを見ています。」

といったような事を言ったので、私はハッと自分の未熟さに気づかされたのでした。

自分でも意識をしないうちに、私はスイスの人々の方から、

外国人の私に対し、興味を持って何やら色々と尋ねて来てくれるのではないか…

色々と手助けしてくれるのではないか…と期待をしていたのです。

こちらの人々と仕事をするようになって1年。

とても礼儀正しく、日本人的な所があるスイスの人々は、仕事の良きパートナーです。

良いことも悪いことも、物事をはっきり、ズバリこう!という言い方ではなく、

やんわり、非直接的に相手を思い遣っているのが伝わってきます。

「ここは良くないネ…」と、何かを否定せねばならぬ時の遠回りをした言い方なんかは、

とっても日本人と似ているなあと微笑ましく思うのです。

ダンスパーティー等で、ビールをさんざん飲まないと踊りだせないところや、

旅先等であまり羽目をはずせず、スイス人同士で行動しているところ、

ジョークを言う前に「これちょっと面白い話なんだけどサ…」と前置きするところ、

仕事に真面目で時間に厳しく、礼儀正しさ、他人への尊敬の意の表し方なんかが、

なんだかとっても日本人に似ているんだよなあ。

一人一人の能力が高く、賢い同僚達。

無人島に色々な国籍の人々が漂流し、生活を共にせねばならなくなったら、

スイス人が一番最後まで上手くやりくりしていけるに違いない!と、

しっかりと自立している彼らを見て関心してしまいす。

もちろん、私がここで書いた「スイス人」とは、

スイス国民の70%程を占めるドイツ語圏のスイスの人々、

そしてその中の限られた私の知人・友人のことを言っているまでであって、

イタリア語圏、フランス語圏の人々は、同じ国内でもまた違った国民性があると思います。

仕事を始め、こちらの人々と直に接するようになってから、

私は心が軽くなり、ようやくこちらの生活が楽しめるようになったなあと思います。

そう思わせてくれる同僚、家族に感謝、感謝。

今日は、日頃考えているスイスの人々について…でした。

追伸

これから3週間タイと日本へ旅行に行きますので、

ブログをお休みします。

スイスに帰る頃にはきっともう冬の様に寒くなっているんだろうな…ぞっとします。

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