クロアチア流♪ 来年の運気をUPさせる方法

公開日 : 2013年12月13日
最終更新 :

クロアチアを冬に旅行された方に

「お花屋さんやザグレブのドラツ近くのお花のマーケットで猫用の草みたいなのを見かけたのですが、

あれってやっぱりねこちゃん用(猫草)なんですか?」と先日ご質問をいただきました。

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↑ この草、実は単なる観賞用の草でも、ねこちゃん用の草でもないのです!

これは" pšenica(プシェニツァ) "と呼ばれる麦で、熱心なカトリック教徒が多いクロアチアでは

大切な意味があります。

このプシェニツァを人々が買い求めるのが、今日12月13日「聖ルチアの日」。

昔の暦で1年で一番日が短い冬至にあたるこの日に、聖ルチア祭を行う習慣があります。

聖ルチアとは天の光を運ぶ聖女、暗闇に光を与える女神、火を産み出す女神とされる聖人。

これからますます寒さが厳しくなる中、太陽の季節の復活を祈るために、教会などでは聖ルチアに

扮してローソクの冠を頭に載せた少女たちが行進を行います。

(この行事はクロアチアだけではなく、スウェーデンやノルウェーなどの北欧の国やイタリアなど

 でも行われているそうです)

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(↑このように、麦の種がマーケットやスーパーで売られています)

そんなお祭りが催されるこの日、クロアチアの人たちは家の小さなキッチンボウルなどに土を入れ

たくさんの麦の種を蒔きます。

(ゼロから育てるのはちょっと面倒だけど、やっぱり伝統的なクロアチアのクリスマスに欠かせない!

という人は、最初の写真のように既に芽が出たものを購入します)

順調に育てばクリスマスまでに緑の芽を出しすくすくと育つ麦の様子を、命の誕生やキリストの

誕生になぞらえるのです。

クリスマスがやってくる頃にはボウルの中の麦はフサフサと成長し、クリスマスツリーの下に飾ります。

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(お花屋さんもクリスマスモード♪)

なぜ大豆でも稲でもなく、麦の種なの?と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、

他の植物、穀物ではなく麦の種だという点にもちゃんと意味があります。

麦の種といえば小麦の源。主食であるパンになる大切な大切な種です。

また、聖餐(キリスト教が弟子たちと最後の食を共にしたの「最後の晩餐」)で、イエス・キリストが

「これはわたしのからだである」と言ったものはパン。

このように重要な意味をもつ麦は、この行事にふさわしい植物なのです。

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(日本でもクリスマスの時期の植物としておなじみ、ポインセチアもたくさん並んでいます)

またとてもおもしろいのは、クリスマスまでに育った小麦の芽長さは植えた人の来年の成功と

幸運をUPさせると信じられていること。

なので麦が思うように目を出さなかったり、成長しないとみんな必死になります。

「肥料を使ってズルしちゃだめ!」というルールはないので肥料をあげてみたり、

太陽の光が足りないのかと窓際に移動さえたりと色々手を尽くします。

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(実家のねこは草が大好きでした♪ 買って来たダイコンの葉っぱやパセリを手の届くところに 

放置しているとむしゃむしゃ勝手に食べてしまうコだったので、そんなねこちゃんがいるお家では

せっかく麦が芽を出しても、順調に育っている途中で食べられてしまうかもしれませんね 笑

途中で思いかげず食べられてしまった場合、来年の運気はどうなるのでしょうか・・・^^;?)

来年の運勢がかかっていると思うと、そりゃ必死になりますよね 笑

(ちなみに、年末までにいっぱいいっぱいまで成長させたい!という人は12月4日の

 聖バルバラの日に種を蒔きます)

育て終わった麦はゴミ箱へポイ。。。なんていう雑な扱いはタブー。

鳥さんたちにプレゼントして食べてもらい、自然に返します。

みなさんも今日麦をまいて来年の運勢をUPさせませんか♪

(12月お題"クリスマス")

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