びじゃか、やばつい-なんのこと?
「びじゃか」は先日、あるブログで目にした言葉です。見た瞬間、ああ懐かしいと感じたものの、あれ、びじゃかってなんだっけ? この言葉、写真に添えて書かれていたもので、その写真を見て思い出せたのですが、「水たまり」のことです。この二つの言葉を比べると、びじゃかはほとんど外国語ですね。
この頃は山形弁を話す若い世代がいなくなったような気がします。山形弁でしゃべるような子供はもういないよ、と言われたこともあります。ズーズー弁などと言われて引け目を感じたりすることがなくなるのはいいことかもしれませんが、独自の言葉が消えて行くのは大変残念なこと。言葉は文化そのものだし…
さてその写真ではびじゃかの中を幼児が歩いています。小さな子供は階段や水たまりには殊更興味を持つようで、階段を見れば這ってでも上って行くし、水たまりがあれば中に入って足踏みし、回りに水しぶきをまき散らします。そんな時、そばにいる親などはたいてい「やばついからやめろ!」と言います。(えっ、やばついって何?)
「やばつい」はこれに置き換えられる他の言葉は思いつきませんが(ないかもしれない)、山形弁に関する出版物やウェブサイトにはその意味として主に「冷たい」などと書いてあります。でも、ネイティブの私としては、冷たいとか、そこに書いてある他の意味ででもこの言葉を使ったことはなく、この説明は正しくないと言わざるを得ません。
その原因はこの言葉が使われる場面のほんどに水が関係するからでしょう。風呂場で湯をかけられてもやばついと言いますが、湯は冷たいですか?
やばついの本当の意味は「水でも湯でも他の液体でも、そのしぶきやしずくが体、特に顔にかかった時、またはかかりそうになった時に発する不快感を表す言葉」と私は理解していますが、どうでしょうか?
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