米国国立樹木園 ~美と静寂を堪能する稀有なワシントンDC
本格的な秋を迎えたワシントンDCに、新たな観光シーズンの到来です。ワシントンDCの観光名所といえば博物館や美術館ですが、この季節、市内から少し外れた「米国国立樹木園(U.S.National Arboretum) 」がおススメ!日本からの旅行者の方々にはあまり知られていない樹木園かもしれませんが、1.8平方km(446エーカー)の敷地の園内では、春はツツジ、ハナミズキ、モクレンやボタン、夏は、サルスベリやキクゲ、秋はハマメリス、ユリノキやヒガンバナ、冬はヒイラギやタイサンボクやウィンタージャスミン、と、四季折々の花々や植物がご鑑賞頂けます。
園内には、日本でもなかなか見られないような見事な盆栽コレクションの数々が展示されています。中でも圧巻なのは、樹齢391年になる広島サバイバー(Hiroshima Survivor)という「五葉松(Pinus parviflora)」でしょうか。これは、1976年に日本の山木勝さんという盆栽職人の方から贈与されたもので、1945年に爆心地より3キロの原爆投下を乗り越えご自宅で育てられた後、年月を経てワシントンDCに渡り今日に至っているそうです。
他にも園内には、宮内庁から贈与されたという見事な「赤松(Japanese Red Pine)」も展示されており、この赤松の盆栽も、国立樹木園を訪れる人々の注目を最も浴びている盆栽コレクションのひとつとなっているそうです。
園内の管理人の方のお話によると、これからの季節は、ヌマミズキ、ハマメリス、タイサンボクなどもお楽しみいただけるとのこと。秋から冬にかけて首都ワシントンD.C.を訪れることがありましたら、郊外の植物鑑賞をぜひエンジョイしてみませんか?
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【データ】
住所:3501 New York Avenue, NE; Washington, D. C. 20002-1958
☎ 202-245-2726
Fax: 202-245-4575
開園時間:8:00~17:00
☆地下鉄メトロの最寄り駅はブルーライン及びオレンジラインのStadium Armory駅。B2のメトロで、Rand Street Bladensburg Road下車。右手に国立樹木公園のサインが見えるので、R Streetのサインのところまで戻りR Streetを徒歩で2ブロック。
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住所:100 Maryland Avenue SW, Washington DC 20001
電話:202-225-8388
開園時間:10:00~17:00
アクセス:
☆メトロ・レールの場合:ブルー/オレンジ・ラインの南西区フェデラル・センター駅下車。
☆メトロ・バスの場合:32、34または36番バス乗車。インディペンデンス・アベニューの温室の後方で降車。
筆者
アメリカ・ワシントンDC特派員
舞林鳥 恵
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