高野山で花菱の精進料理
和歌山も紅葉の季節がやってきました。
和歌山の紅葉スポットといえばまず挙がってくるのが高野山です。
そして高野山のお料理といえば精進料理が有名です。
今回精進料理が食べられる、数あるお店の中から訪れたのは、高野山のメインストリート沿いに建つ花菱(はなびし)さんです。
高級感があるお店で、しかも気軽に精進料理をいただけるのが魅力です。
私たちは11時に予約を要れており開店と同時に入店したのですが、待っている間、メインストリート沿いという立地もあり、通り過ぎる方々が気になって店頭のメニューを覗いて行くという風でした。
もちろん開店前には待つ人も数名いられました。
上の階には個室や大広間もあるようですが、私たちが訪れた時はいつも1階のテーブル席です。
今回は入口から一番奥の席に座りました。
前回もそうだったのですが開店30分ぐらいで満席になり、入口で入店を待つ方がいられました。
ですので、特に紅葉シーズンなどのハイシーズンは予約をされた方がスムーズです。
予約時にお料理も注文していたので席に着いてから確認をして、お茶とお茶菓子をいただきました。
気になるお菓子の中身は?
一口サイズのお干菓子でした。
口溶けのよい砂糖菓子なので、口の中に入れるとすぐ溶けてしまう甘い美味しいお菓子です。
しばらく待ってお料理の高野山料理(精進会席)が運ばれてきました。
私たちが注文したお料理は3240円のコースです。
花菱さんのHPでは高野山料理は、摩仁膳 6480円・揚柳膳 5400円・三鈷膳 2160円・料理長おまかせ精進会席 7560円よりのメニューですが、電話予約のみ3240円と4320円のコースもありました。
また予約の場合は、お席とセットでお料理の予約が必要となっています。
私たちが注文したお料理には、三鈷膳にこちらの活盛がプラスされていました。
一瞬、お刺身のように見えたのですが、
生麩や赤こんにゃく、オクラ、茄子、大根、椎茸といった盛り合わせでした。
赤こんにゃくをマグロの刺身のように見立てているのが、魚を使えない精進料理ならではといった感じで、こちらの活盛一品で豪華な雰囲気でした。
タレは酢味噌かなと思ったのですが、酸っぱくなくて胡麻タレに近いような味噌でした。
食前酒は山桃酒です。
運転手の夫はお酒が飲めないので、ソフトドリンクにしていただきました。
山桃酒は甘く濃い梅酒のようなものかと思ったけれど、少し酸味のある甘いフルーティなお酒でした。
煮合せです。
生麩やがんもどき、かぼちゃ、椎茸、里芋、インゲンなどを盛り合わせたいわゆる炊き合わせのお料理ですが、薄味かと思いきや、ひとつひとつにしっかりとお出汁の味が染みていて、それでいて素材の美味しさ、食感も感じられる優しいお味で驚きました。
昆布だしをベースに、干ぴょう、椎茸、煎り米から精進だしをとっているそうです。
胡麻豆腐です。
高野山といえば精進料理には欠かせない胡麻豆腐も有名です。
山内には何軒か美味しい胡麻豆腐専門のお店もありますよ。
ぜひ食べたい花菱さんの胡麻豆腐は、あんがかかった胡麻豆腐でした。
モチプルで口当たりの良い胡麻豆腐です。
最高級の吉野くずを使い、丹精込めて手練りで仕上げた胡麻豆腐だそうです。
口に入れた瞬間、ミルクっぽいような、それでいて淡泊なお味の胡麻豆腐に、上品な醤油の風味とわさびのあんがアクセントになっていました。
胡麻豆腐といえばいつもわさび醤油でいただくのですが、あんかけにした食べ方も美味しいですね。
中付です。
青菜としめじのお浸しで、ほんのり柚子風味のお出汁がさわやかでした。
クセになるお味だったので家でも作ってみたい!と思ってしまいました。
田楽です。
中央にドンとお皿に盛られた田楽は茄子の田楽です。
田楽味噌がぼってりとふんだんに茄子の上にかけられています。
この味噌が甘くまろやかでした。
専用の木べらのようなのでカットしていただきました。
食べて見ると皮はパリッとしているのに、中はジューシーで蕩けるようなのです。
御飯は白御飯でした。
3種盛のお漬物。
そしてお味噌汁です。
食事が済んだ後、新しいお茶が運ばれてきました。
最初に出されたお茶と違いこちらはほうじ茶です。
細やかな心配りが嬉しいですね。
最後はデザートが運ばれてきました。
豆乳プリンで、あんぽ柿のような柔らかな柿が盛られていました。
どのお料理も素材を活かした上品なお味で、見た目も美しく美味しくいただきました。
量的には私たちには三鈷膳でも良かったぐらいで、お腹がいっぱいになり満足しました。
スタッフの方々も忙しいぐらい人気のお店なので、できれば予約をして訪れてくださいね。
<花菱>
・住所 和歌山県伊都郡高野町高野山769番地
・電話番号 0736-56-2236
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